7月は通訳の繁忙期です!

 

これは他の国でも同じかな?と言う気がします。

逆に8月は依頼がぐっと減りますが、日本はお盆休みがあるため出張に出る人が少ないせいでしょうか。

7月はその前に仕事をクリアにしておくために出張が増えてバタバタと忙しいのだろうなと思っています。

 

●8月の出張は考慮の上

 

8月に特にシンガポールに出張に来ないのは別の意味でも懸命かも知れません。

シンガポールでは伝統的に8月は"Ghost month" などと呼ばれたりもしますが、8月には悪い霊やご先祖の霊がやって来るので、新しいことを始めるのは良くないとされているのです。

 

ですので、8月は特に不動産市場など活気を失うと言われていました。

昨今は"Ghost month" をどれほどの人が気にしているかは分かりませんが、ぱっと見分からないようでも自営業者の間では不況風が吹きすさんでいるシンガポール、神頼みで縁起や迷信にすがる自営業者は少なくないように感じます。

 

シンガポールとのビジネスは、8月にどう言う段階を持って来るか考慮の上された方が良いかな、と思います。

 

●12月に出張して来ても期待外れ

 

12月は、日本の側でも一年の締めくくり作業で忙しいのと、クリスマスを大事な人と過ごしたいと言う理由で出張に出たがらない傾向が強いようですが、シンガポール側も、12月に来てもビジネスの体制は整っていないと思います。

シンガポール人は12月に旅行に出る人がとても多いのです。またクリスチャンも多いので、クリスマスのある12月は家族と過ごすリラックスモードになっていて、ビジネスに集中しないようです。

なので、シンガポールでは12月は会議をセッティングしようにも人が集まらなかったり、せっかく話をしに来ても先方の担当者が不在だったりと言うことが多いです。

 

●旧正月のある月の出張はもちろん厳禁

 

旧正月の月に中華圏に出張に来るなと言うのは言わずもがなですね。

中華系の人口が70%を占めるシンガポール、もちろん旧正月は盛大にお祝いします。

シンガポール人は旧正月の前後には、家族、親戚、友達などと集まって食事をする機会がとても多く、ビジネスどころではなくなってしまうのです。また、連休を利用して海外に旅行に出る人も少なくありません。

 

●担当者の人種や宗教も考慮

 

シンガポールで通訳の仕事をしていてお会いするローカル側の方は中華系の方がほとんどですが、実際は色んなバックグラウンドの方が住んでいるシンガポール。

祝日も、中華系の祝日の他、イスラム教、ヒンズー教、キリスト教のお祝いの日も祝日になっていますし、それぞれの宗教の人がそれぞれ盛大にお祝いします。

また、外資系企業が相手の場合、欧米の人は子供の休みに合わせて国外に出てしまうことがとても多いです。

ビジネスのタイミングには担当者のバックグラウンドも考慮した方がよろしいかと思います。