昨年度、J2に降格してしまった名古屋グランパスが、見事にJ1に昇格を決めました。
Jリーグ創設以来、ずっと応援しているチームのこうした活躍は、なんとも嬉しいものです。
昨年度は新人の小倉監督のも苦戦が続き、とうとう最終節に降格が決まってしまいました。
今年はメンバーも大きく変わり、昨年の最終節の先発メンバーで、今日も先発していたのは2人だけ。
しかし、グランパスは大きく変化し、なおかつ成長をしていました。
その成長を促したのは、いうまでもなく監督の風間さんです。
サッカーとは指導者によってここまで成長し、なおかつ強くなるのです。
風間監督は、
「すごい選手がいない」
「選手のレベルが低い」
といったことは絶対に言わず、選手たちをその気にさせ、なおかつ技術も上達させ、チーム全体を強くさせていきました。
このことは、改めて指導者の役割の大切さを我々に教えてくれます。
これは学習指導でも全く同じです。
風間監督は、まだ就任1年目です。
その一方、高校3年間(場合によっては中高の6年間)をずっと指導した教員の口から、
「あの生徒は力がない」
「この学年は、過去に比べて学力が低い」
などと、なぜ言えるのでしょうか。
それは生徒の能力や努力に関係なく、そもそも教員側の指導力の問題ではないでしょうか。
教員にはカウンセリングマインドが求められているわけではありませんが、多くの生徒が、どの先生によって教えてもらえるかで、やる気が大きく変化するのは常識です。
仮に学識が高い教員でも、生徒のやる気を減少させ、成績を低下させてしまっては、元も子もありません。
昨年はよくできたのに、今年は成績がガタ下がり、そんなときに原因とは、かなり多くが教員なんです。
、
つまりは、指導者の指導力(学力ややる気に関して)とは、グランパスと同じように、生徒の学力を大きく変化させるのです。
一番よくないのは、学力が上がらないことを、生徒に責任転嫁することです。
これはむろん意欲も含めてです。
こんな調査結果があります。
学校内で、何か問題(いじめや不登校など)が発生した時、誰に最初に相談しますか、という文科省の調査です。
なんと70%以上の解答は「先生」なんです!
つまりは、生徒とは、それほど教員を頼りにしているです。
だからこそ、その信頼が裏切られた時、意欲を失い学力が低下し、時に不登校にもなるのです。
風間監督は言います。
「選手が本当に頑張ってくれました。この選手たちはまだまだ伸びます」
教えている生徒たちの平均的な学力を数字的に明確にいつも伸ばし、なおかつ、こんな風に言ってくれる先生との出会いを、生徒たちは求めています。
そんなことを風間監督は、改めて教えてくれました。
風間監督がたくさんいるような学校、私ならそんな学校に自分の子どを預けたいと思います。
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