12月8日 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

まもなく今年も12月8日を迎える。

8月15日の終戦記念日は多くの人が何かを考える日となっているが、太平洋戦争が始まった12月8日への意識は低い。

 

一方で、高等学校の日本史では、「8月15日」は教えるが、「12月8日」は教えない。

この差はどうして生まれたのだろうか。

 

 

敗戦後の日本では、GHQにより「歴史」「地理」「修身」が廃止され、変な話ではあるが日本列島の形を知らない生徒がたくさんいた。

教えてはいけなかったのである。

 

一方、日米開戦の日である「12月8日」は、アメリカにとって敗北の日であり、屈辱の日でもある。

そう、真珠湾攻撃の日である。

 

つまりは、これは占領期の名残ではないだろうか。

つまり終戦記念日、いわば敗戦記念日は教えるのは構わないが、日本の勝利を教えることはまかりならんというわけである。

 

あれからもう75年、当時の記憶のある人は少ない。

かなり多くの記録に、「12月8日」に、

 

「これですっきりした」

 

といったニュアンスの感想が多い。

単純に浮かれるわけでもなく、3年8か月の戦争は始まったのである。

 

歴史を学ぶことは大切であり、こうした小さな事実の積み重ねが大切であり、どのような歴史的事実に「重要ではない」ものはない。

 

先日の報道のように、高校で学習する語句を半減させてどうしようというのだろうか。

自分で考えるには、まずは基礎や知識が必要であり、それを学ぶことを暗記だと思っているほうが、昭和的思考で時代遅れの授業をしている証拠でもあろう。

 

「12月8日」のことを知る。そのうえで様々な知識を知る。

そして改めてこの日について考えてみる。

歴史に対する認識とはこのようなものではないだろうか。

 

 

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