春休みに日本史ですべきこと | これでも元私立高校教員

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30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
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さて、4月から受験生となる高校2年生にとって、模試受験科目に日本史が予定されている場合、春休みは何をすべきでしょうか。

 

「この時期に志望校やセンターの過去問を解てみる」

「近現代史の学習をする」

 

こんなアドバイスをもらった人もいるかもしれません。

しかし、いずれのアドバイスも、受験日本史の科目の特性を前提としたものではありません。

 

まずは、日本史の模試の年間スケジュールを確認しているでしょうか。

そうすれば誰でもわかることですが、日本史(世界史も)は他の教科とは異なり、模試ごとに「範囲」が明確に設定されています。

 

例えば、近現代史が最初に出題されるのは10月です。

つまり、春休みに自学した近現代史は、約半年間、模試には出題されません。

さらには、ほとんどの学校で、日本史の全範囲の履修などは終了しておらず、この時期に習ってもいない範囲の過去問を解くことに、さしたる意味はありません。

 

これはいうまでもないことですが、特別に日本史が好きで、日本史を学校で習わなくとも、最初から偏差値が70以上の人は別です。

 

しかし、多くの普通の人にとっては、上記の理由を中心にして、この時期に、この2つのアドバイスは間違っています。

 

新3年生になって最初の大きな目標となる模試は、5月の「第1回全統マーク模試」です。

 

上の2つのアドバイスをされる方は、この模試の範囲をご存じないのではないでしょうか。

この模試の範囲は「原始~室町時代」です。

 

ですから、この春休みのもっとも大きな自学的な課題は、室町時代までを、いかに仕上げるかではないでしょうか。

 

ここで注意しなければならないのは、秋の模試でも室町時代は範囲内ですが、そのレベルは上昇するということです。

つまり、この5月の模試での室町時代の出題は、年間でもっとも難易度が低く、できて当然が目標となります。

 

「日本史に勉強法などはない、覚えるしかない」

 

これも、おそらく日本史の指導をされたことがない方の思い込みです。

いうまでもなく、日本史には明確に合理的なトレーニング法があり、その存在こそが、偏差値70台、センター試験90点への道でもあります。

 

こうしたことはスポーツに例えれば、明瞭なことです。

相手を考慮せず練習計画を立てたり、とにかく根性を求める練習で勝てるでしょうか。

 

英語には英語の特性、日本史には日本史の特性があります。

まさに餅は餅屋です。

 

ぜひ、日本史には日本史の特性があることを理解し、合理的に有効な勉強法による勉強計画を立ててほしいと思います。

 

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3月10日(土) 16時から

3月14日(水) 18時から

3月21日(水) ①10時から ②13時から

 

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