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気になる記事コピペしてきました。

 

 

 

 

 

質問/乳がん治療の進歩はめざましいそうですが、乳がん治療は今後、どのようになっていくのでしょうか。最新治療もまじえて教えてください。(○●市/M・Nさん)

 


回答/乳がんの治療法は手術、薬物治療、放射線治療の3つがあり、これらを組み合わせて治療を行っています。手術はどんどん縮小化しています。乳房温存治療はもとより、センチネルリンパ生検を行って不必要な腋窩(えきか)のリンパ節廓清は省略されるようになりました。

 


薬物治療は今後、遺伝子検査を基にした個別化治療になっていきます。現時点で、がん細胞が女性ホルモンに対する感受性(エストロゲンレセプター=ER)があるかどうか、HER2(ハーツー)蛋白を持っているかどうか、増殖力が強いかどうかを調べて治療法を決定しています。

女性ホルモン感受性が陽性でHER2蛋白を持っていないタイプは、乳がん全体の70%以上を占めますが、ホルモン剤の内服のみで治癒できるものと、抗がん剤とホルモン剤の組み合わせが必要なものがあります。

 


現時点ではリンパ節転移の有無や増殖活性で、抗がん剤の追加を決めていますが、欧米では乳がんの21の遺伝子を調べて、抗がん剤の追加が必要かどうかを判定するオンコタイプDXが広く用いられています。

 


日本ではまだ保険診療として認められていないため、希望する人は40万円程度を払って検査を受けています。現在乳癌(がん)学会は、オンコタイプDXが保険で認められるように厚労省に申請中です。

 


また、新たな抗がん剤も続々開発され、以前は治癒が難しかった女性ホルモンの感受性がなくHER2蛋白陰性の遺伝性乳がんに対して有効な薬剤も、数年以内に使われるようになります。

放射線治療は1回の照射量を増やし、照射回数を減らして、通院日数が少なくなる方向に行くと思います。

 



遠くない将来には乳がんが見つかったら、組織を一部取って、持っている蛋白や遺伝子を調べ、治療は薬物治療と放射線照射が主体となり、私のような乳腺外科医は出番がなくなると考えます。

 

 

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