今回は東南アジア間の国際線について少し取り上げていきます。
東南アジア間は陸続きの国も多いものの、鉄道網が充実していないこともあり、飛行機の便が多くとても便利です。マレーシアからはタイ、インドネシア、シンガポールなどへ行く便をよく見かけますが、今回はシンガポールに行く便を利用してみました。
Plaza Premium Lounge KLIA2を朝6時頃にチェックアウトし、KLIA2からKLIAへと移動しました。
KLIA2とKLIAの間は無料シャトルバスもありますが、Plaza Premium Lounge KLIA2の近くにKLIA Ekspres(空港鉄道)のKLIA2駅があり、後数分で発車というタイミングでしたので、空港鉄道でKLIAへと向かいました。
KLIA2~KLIA間の運賃は2リンギット(約50円)で、各駅停車のKLIAトランジット、直通列車のKLIAエクスプレスのどちらも利用可能です。
KLIA駅に到着後、エレベーターで最上階の出発ロビーへ向かいます。
今回は「マリンドエア」という航空会社を利用してシンガポールへと向かいます。
マリンドエアはインドネシアにあるLCC「ライオンエア」系列の航空会社で、マレーシアに本社を置き、クアラルンプールを拠点に東南アジア各地はもちろん、台北(桃園)、香港へも就航しています。
LCC会社の系列であるため運賃はLCC並ながら、受託手荷物が30kgまで無料などレガシーキャリア並のサービスが特徴です。今回はクアラルンプールからシンガポールまで往復1万円程度でした。
先に出発するジャカルタ行きのチェックイン終了時刻が迫っていたためカウンターが多少混雑していましたが、カウンター数が多かったためさほど長く待つことなくチェックインを終えることができました。
クアラルンプール国際空港は規模が多いこともあり、マリンドエアでは60分前にはチェックインを締め切っているようです。
出国審査へ向かう手前のエスカレーター前で搭乗券とパスポートのチェックを受け、出国審査へ移動します。
出国審査は早朝で人が少なかったため待ち時間ゼロで通過し、続いて手荷物検査を受けます。
この手荷物検査は税関の検査だけですので、飲み物等の液体物を持っていても問題ありません。
税関の手荷物検査の先にはKLIAに就航している飛行機の模型が飾られていました。
KLIAでは頻繁にゲート変更が行われることがありますので、搭乗券に記載されているゲートと変わっていないか、フライトボードにてしっかり確認するようにしましょう。
今回は沖のサテライトからの出発でしたので、シャトル電車を利用して沖のサテライトへと移動します。
沖のサテライトへ到着し、出国審査などがスムーズに進んだために1時間以上前にゲートへ到着しました。今回の搭乗口は沖のサテライトの一番端でした。
この先がクアラルンプール国際空港の大きな特徴で、搭乗口の手前にて再度手荷物検査が行われます。これが本当の搭乗前の手荷物検査となり、飲み物などの液体物はそのまま持ち込めません。
もし出国エリアにて飲み物を購入して持ち込みたい場合は、お店に持ち込むための専用のパッケージ袋があり、購入したお店でそちらにパックしてもらう必要があります。また購入後、この手荷物検査を通過するまではパッケージを開けないようにする必要があります。
手荷物検査後には搭乗券とパスポートのチェックがあります。
この際にパスポートの国籍をチェックし、必要な人にはシンガポールの入国カードが渡されました。
手荷物検査後のエリアにも待合室がありますが、こちらにはトイレなどはありませんので、トイレは手荷物検査前のエリアにて済ませておく必要があります。
比較的早い段階で手荷物検査を通過したので最初は待合室もガラガラでしたが、時間が近づくにつれて徐々に人が集まってきました。
そして20分ほど前に搭乗開始。今回搭乗した機材はボーイング737-900ERでした。
ボーイング737ですので、エコノミークラスは3列+3列配置です。なお短距離線ながらビジネスクラスの設定もありました。搭乗率は5~6割程度と、早朝の便だけあってあまり高くはありませんでした。
座席はビニールレザーですが、LCC機材より足元は広く感じました。
なお、ブランケットを求めていた乗客が多かったですが、マリンドエアではブランケットの貸し出しは行っていないとのことでした。
機内での読み物など。安全のしおりは英語などの記述もあります。
また、機内誌や免税品販売の冊子もあります。免税品の冊子をパラパラと見てみましたが、マリンドエアのグッズなどの販売はありませんでした。
そしてマリンドエアの大きな特徴として、全ての座席に液晶モニターが完備されています。
この点は通常のLCCとは大きく異なる点と感じました。
乗客が揃い、おおむね時間通りに出発。滑走路へ移動する間に機内安全ビデオが流されます。
こちらも個別の液晶モニターを使って行われますので、モニターをしっかり活用できていてよいと感じました。
さほど時間がかかることなく離陸し、まもなく液晶モニターが使用可能になります。
日本路線はない航空会社ながら、言語選択にはなんと日本語もあります。
なお、フライト情報画面など、一部の項目は英語の表記での対応となります。
クアラルンプールとシンガポールの間の飛行時間はわずか40分ほどと短く、あっという間のフライトです。
こんな短いフライトですが、機内ではドリンクとマフィンの配布が行われました。
ドリンクは品数が少なく、ミネラルウォーター、ぶどうジュース、牛乳の3つからの選択で、今回はミネラルウォーターを選択しました。
各種サービスの提供が終わる頃には飛行機はシンガポールへと降下を開始しており、まもなくベルト着用サインが点灯。トイレなどへ行く暇はあまりないと思った方がよさそうです。
そして飛行機はシンガポール、チャンギ国際空港へ着陸。
シンガポールのフラッグキャリアであるシンガポール航空が沢山お出迎えしてくれました。
クアラルンプールでのドアクローズからシンガポールで降機するまでの所要時間はおよそ1時間程度でした。なお、シンガポールでは降機後、すぐに手荷物検査とボディーチェックがあります。シンガポールにはガムの持ち込みが禁止されていますので、この点は十分にご注意ください。
マリンドエアはシンガポール・チャンギ国際空港の第3ターミナルへ到着となります。
入国審査場へは空港内を走るシャトル電車を利用して移動しました。
飛行機を降りてから到着ロビーまではおよそ30~40分程度かかりました。
到着ロビーには両替所が多くあり、この両替所でSIMカードも販売していますので活用するとよいでしょう。
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