股関節が痛いと医療機関を受診し、全く触診もせず、レントゲン画像だけを見て、電子カルテにデータを打ち込むパソコンのモニターだけを見て、「痛いのは筋力が低下したからです。だから、筋トレしてください。」だって。
その患者さん、言われた通り、その病院でもらったパンフレットに載ってる通り、横向きに寝て脚上げしたり、仰向けで脚上げしたりしたんですって。
でも、痛みは軽くならない。
軽くならないどころか、余計痛みが強くなったんですって。
そんなかんだで、いろいろと検索して、ワタシのところにいらっしゃいました。
その患者さんの太もも、脚の付け根、お尻の横の筋肉、それぞれ触って(触診)みたら、まるでチカラコブのようにガチガチになってました。
単純に、シンプルに考えてみて
チカラコブのようにガチガチにコリ硬まってる筋肉に、よりチカラを入れるようなことをしたら、どうなりますか
そうですよね
もっと、硬くなります。
縮こまります。
以前にもお話しましたが、元々筋肉は痛みに鈍感ですが、ある条件により痛みに敏感になります。
それは虚血です。
虚血とは、血流が滞り、筋肉が酸欠、栄養が不足している状態です。
虚血状態で筋肉を収縮するから痛みが出るんです。
このときの痛みは、筋肉からのサインです。
「酸素や栄養が足らないよ〜。」
っていう、筋肉からのメッセージなんです。
その昔、こんな実験をした方がいます。
「虚血状態の筋肉を使うと、容易に痛みがでる。例えば、腕の血流を20分間遮断してもじっとしていれば痛くない。
ところが、血流を遮断したまま握力計を2秒に1回ずつ握り続けると、1分も経たないうちに痛みが出て、約3分程で我慢できなくなる。」
筋肉がチカラコブのようにガチガチにコリ硬まっていては、筋肉の中を通る毛細血管などが圧迫され虚血になります。
そんな状態だから、筋肉から痛みが出るんです。
そんな状態なのに、筋トレでさらにガチガチに硬まるようなことをしたら、よけい虚血になり痛みが強くなるのはわかりますよね。
それにガチガチに硬いからこそ、チカラが発揮できないのです。
筋力が低下するんです。
だから、筋肉性の痛みを改善するのなら、まずはほぐしましょ。
ほぐして柔らかくなると、チカラが入りやすくなるので、その場で筋力が向上します。
筋肉が痛くなったり、筋力が低下する原因は、筋肉が極度にコリ硬まっているからなんです。
もし、筋トレしていても、痛みが改善しないか、あるい悪化するようなら、筋肉の硬さを疑ってみてください。
その痛み、一緒に乗り越えましょう♪
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