こんにちは!しょこです。


ご無沙汰してしまって申し訳ありません。


私事ではございますが、つい最近まで車の教習所に通ってまして、昨日無事に免許を取得致しました!
仕事でどれほど運転するか分かりませんが、プライベートでもカーシェアリングに登録して運転の上達に努めたいと思います^^

 


さて、今日は民法の勉強の仕方をお伝えしたいと思います。
まずは不動産鑑定士試験における民法という科目の位置づけをはっきりと認識して忘れないことが大事だと思います。


民法は法律系資格試験最高峰の司法試験の科目でもあります。
そして、メインの科目の1つでありボリュームが1番大きい科目でもあります。
テキストも総則、物権法、債権総論、債権各論と何冊にも分かれていたり…。


一方、不動産鑑定士における民法は、教養科目です。
基本テキストもTACもLECも1冊ですよね?
本当にしっかり民法を学ぼうと思ったら1冊では無理でしょう。
でも、不動産鑑定士試験では教養科目だから可能なんです。


つまり何が言いたいかと申しますと、
民法という科目は深みにはまろうと思えばいくらでもはまれる科目です。
反対説がどうした、判例がどうした、等々。
論点だって本当はもっともっとたくさん。


ですから、やはり教養科目ということで割り切って勉強してください!
完全に理解できなくても合格できますから!

 


では、私が実践した方法を説明していきたいと思います。

基本講義を受け終わっていることが前提です。


自主学習に使った教材は、
・TAC出版 民法 基本論点問題集
・昨年度(2016年度)の応用答練、上級答練、直前答練、アクセスα、β、総まとめの問題のうち上記基本論点問題集とかぶっていない問題で重要論点の問題
・基本テキスト掲載の論点のうち、上記3つに出てこない論点をカード化したもの

これがすべてです。


だいたい問題数は50問強くらいになったと思います。

とにかくこの約50問を何度も何度も解きました。

 

私は民法が好きだったので、他の教養科目の倍以上は民法に費やしました。
ですが、今年度は民法に着手したのは今年の2月くらいなのでやはり鑑定理論と比べると3分の1以下くらいの勉強量なのではと思います。


TACの今年度の答練に関しては、民法だけは全部提出しました。
2月くらいから民法を始めて、6月下旬に10日ほどの期間に応用答練、上級答練、直前答練を一気に書き上げて提出しました。


今年度の答練に関しては、一度書いてちょっと復習してあとはほとんど手をつけずでした。

全答練は実は2回とも未受験で民法に関しては問題すら見ていません。。。
結局自主学習で使った教材は上記に記したものがすべてです。


民法の勉強方法については色々な意見があるようですが、
ここでは私が実践した方法をお伝えします。
合う合わないがあると思うので、いつも申します通り全部は鵜呑みにしないでくださいねー!
自分の勉強方法に自信を持って突き進むのみですー!!

 


大まかに私がしたことは、
・インプット期を作らず、最初から問題を解く(最初は解くというより見る)
・問題の解答例をなんとなく覚えてなんとなくそらで言えるようにする。

1問1問この繰り返しです。


つまり、極端に言うと論証例の暗記ではなく、解答例の暗記!!
こう聞くと全部暗記するのーー??とびっくりするかもしれません。
ですが、民法における暗記は一言一句では決してありません。


解答例と似たような問題提起が書ける。
解答例と似たような規範定立が書ける。
解答例と似たようなあてはめが書ける。
解答例と似たような結論が書ける。


私が目指した暗記の精度はこの程度です。

ですので、暗記というと言葉としてはちょっと違うのかもしれませんね。

長い論証は短くしちゃったりもしてました。


そして、1問ずつの問題の解き方のゴールは次の通りになります。


①問題を読む。
②人物関係図、時系列等を書く。
③答案構成を書く。
④答案構成を見ながら答案を作成する。


↑これはゴールなので、最初は無理でした。
インプット期を設けておらず、とりあえず基本講義は一通り受けたという状態なのでなおさら。


最初は、
①問題を読む。
②人物関係図、時系列等を書く。
③論点抽出できればする。(ヒントは条文にあるはずです。)
④すぐに解答例見る。一通り読んでみる。
⑤出てきた条文を条文集にチェック入れる。
⑥解答例を見ながら、答案構成書いてみる。
⑦その答案構成と解答例を見ながら1つの論点ごとに問題提起→規範定立→あてはめ→結論をタイピングしながらなんとなく解答例に近づくまで覚えながらアウトプットして答案の形を作れるようにする。

(⑦にもちろん時間かかります。)


一通り答案として形になりそうになったら、上のゴールのステップに進みます。



①問題を読む。
②人物関係図、時系列等を書く。
③答案構成を書く。
④答案構成を見ながら答案を作成する。


ここまでで1問です。

1周目から1問1問ゴールのステップまである程度できるようにしました。


最初は本当に時間がかかります。
私も最初は1日2、3問ほどしか進めませんでした。


私はこのステップを2周目までは、
①総則
②総則もう1回
③物権(担保物権以外)
④物権もう1回
⑤担保物権
⑥担保物権もう1回
⑦債権総論
⑧債権総論もう1回
⑨債権各論
⑩債権各論もう1回
これを1周としてやってました。


そうすると、最初の1周は1ヶ月半はかかったと思います。

でも1番時間のかかる1周目でも、1日2,3問だとしても1ヶ月半で回せるんです!


2周目、3周目とどんどん時間も短縮できてきますから、安心してじっくり進んでください!


2周目もまだゴールのステップは無理で最初のステップからやりました。


3周目はもう1回繰り返すことはしませんでしたが、ゴールのステップからできる問題とまだ最初のステップからしかできない問題がありました。


3周目くらいまではじっくりタイピングして完成した答案を作成してました。


そして、私の実感としては3、4周目くらいまでは時間もかかるし、なかなかちゃんと答案書けないなー、忘れちゃうなーという印象だったのですが、5周目くらいには急に理解力と答案作成力が伸びた実感があり、このままがんばれば絶対大丈夫だという自信がつきました。


辛い時期が続きましたが、我慢して繰り返し、それを超えると民法だけは絶対大丈夫だと思えるほどでした。


直前期も1問1問ゴールのステップを続けてました。
図を書くこと、答案構成を書くステップも絶対に省略しませんでした。


7月の最後の1ヶ月は5日で1周しました。

これは無理やりそうしていたということではなく、実力がついていたのでそのくらいで回せるようになっていたということです。
すべての問題を完成答案として頭の中で作成してました。

 

図と答案構成だけはちゃんと手書きで書いて、
それを見ながら頭の中で答案をばーっと作成する。

答案構成を見ながら答案を作成するという癖をつけたことは実力をアップするのにかなり役立ったと思っています。

 

合計何周したかは定かではないのですが、

ただ読むだけというのを抜かしても最低10周以上は完成された答案としてタイピングもしくは頭の中で作成したと思います。


そして、忘れていただきたくないのが、条文を軽視しないということです。


不動産鑑定士試験は関連条文が問題に載っているので、軽視する方が多いように思います。
民法の問題を解く時は必ず手元に条文集を用意しておき、条文を参照しながら問題を解くべきだと思います。


論点というのは、あの条文通りだと甲さん保護されないのかな。でも甲さんかわいそうだからなんとか救えないかなぁ、とか、あの条文の文言の解釈はどうなんだろ、みたいなものが多いと思います。


すなわち、条文が論点抽出のヒントになることがかなり多いと思います。
論点抽出ができないと論文は書けませんから、条文の参照は怠らないほうがいいと思います!


もちろん答案上に(177条)のように条文を記すことも忘れずに!


今年度の民法の問題には論点がなく条文にただあてはめるだけの小問がありました。
そのような問題は答練でも解いたことがないので少しとまどいましたが、普段から条文をしっかり参照しながら問題を解いていたので対応できたと思ってます。


過去問に関しては、最近傾向が変わってきているので、最低限2017年の問題だけは見ておいたほうがいいと思います。
条文にあてはめるだけの問題というものがあるということを知っておいてください。

 


ここで、図と答案構成の例をお伝えしてみましょう。


問題例
「Bは、夫であるAの実印を利用して勝手にAの代理人としてA所有の甲建物をCに売却した。CはAに対して甲建物の所有権移転登記手続をするように請求できるか。」

 

私の図と答案構成は次のような感じになります。

普段よりはキレイに書いてます。

普段はもっと自分にしか読めない字です。。

 

 

参考までになさってください^^

書いてみて図のところの「勝手に」の位置が違ったな、と少し気になっておりますが。笑

 

(念のため、∵→理由 ∴→したがって、として使ってました。Qは論点、原の〇は原則、あの〇はあてはめ、結の〇は結論、トの〇は登記、Sの〇は売買)

 

答案構成も正解などはなく、

答案構成を見ながら答案を作成するかどうかが大事になってきますので、

自分なりの答案構成を作りあげてくださいね!

 

 

最後に、私の去年の本試験のことについて述べさせてください。

 

私は去年の民法の試験で、最初問1の解答用紙に問2の解答を書いていました。

途中で気づいて大きなバッテンを書き、書き直しました。

 

もともと去年の本試験の時はあまり勉強が進んでおらず、

民法の論証もちゃんと覚えていない状態だったので解答用紙を間違えてなかったとしても不合格だったと思います。

 

そういう状態の中、問1は大きな修正を踏まえたうえで、私が答案として書いた量はわずか1枚目の半分のみでした。

とりあえず論証も覚えていないから、問題提起をして、ほんのちょっとの規範定立、あてはめ、結論という流れだけはちゃんとしました。

 

問2は問1よりも書けましたが、それでもあいまいな記憶の中1枚書けたかなという状態です。

 

そんな中、私の点数は60点でした。

不合格者の中でBというランクでしたが、私の印象は「問1のあの状態でこんなに点数もらえたの??」ということでした。

 

去年受けて成績が戻ってきて、思ったより点数がとれたと感じたのは断トツで民法でした。

しかし、採点が甘いということではなく、問題提起→規範定立→あてはめ→結論という流れが一番大事なのではないかと思っています。

 

もし、今年不合格で成績が戻ってきて民法の点数が思ったより悪いと思った方は、民法という法律の論文の書き方がちゃんとしていたかを今一度確認してみてください。

 

不合格の場合でもぜひ成績開示請求をして答案の写しをもらってください!

 

 

あとは補足として、答練の問題でも出てこないような基本テキストに載っている論点は、安心のためにやるかやらないかは個人の自由だと思います。

私は安心のために一応覚えました^^

去年本試験で出た論点や中間省略登記の論点等マイナー論点についても同様です。

 

 

本試験で未知の問題が出たら、条文あてはめの問題の可能性が高いと思ってください。


また、条文あてはめ問題じゃない全く分からない問題が出ても、条文は載ってるんですからなんとか条文を使って解釈論を展開して答案の流れだけは忘れずに書いたら大丈夫です!!

そういう場合は周りの受験生もみんなできてませんから、基本さえちゃんとしていれば十分合格答案になるはずですから^^

 

ちなみにナンバリングに関しては、そんなに神経質にならなくても大丈夫だと思います。

 

 

民法についてはこんな感じですかね。

 

質問等ありましたら遠慮なく^^

 

ちなみに普段はTwitterにいるので、

もし質問がある場合は、@shchn55までDMくださったほうが確実だと思います。

フォローとかしてくださらなくても質問だけでももちろん歓迎ですのでお気軽に^^

 

実は鑑定理論と民法で私の言いたいことは8割は言えた気がしますが、他の教科についてもまたアップさせていただきますね^^

 

では今日はこのへんで^^

 

しょこ