先日
久しぶりに
ママ友のランチ会が あった
今から 16年ほど前
アメリカで
ドラ子が中学生だった頃に
知り合った ママたち
年に1~2回程の 頻度で 会って
お喋りする
その話題は
最初のうちは
子どもの帰国受験や
慣れない日本の 高校生活について
その後
大学受験
就職活動
と 少しづつ変化してきて
子どもたちが自立した 最近は
親の介護や 相続問題
それが原因の 兄弟との不和の話など
暗めの話が メインテーマに
そんな中で
チラホラ出てきた
子どもたちの 結婚の話題は
暗闇に差し込む
一条の光のようだった
先ずは 女の子の結婚が
何人か 続き
その度に
ママたちは 大いに盛り上がった
海外で 右も左もわからない 中
日本人同士 助け合いながら
帰国受験を経て
子どもたちが 同じ高校に進学した
ママたちなので
お互い 子どものことを
知っているし
ママ同士も 仲がいい
お相手は どんな感じ?
どこで知り合ったの?
などと
みんな 興味津々な態度を
隠さなかった
そして
今回
初の
男の子の 結婚報告
それは
今までとは
少し 様子が違っていた
周りのママたちは
今までと同じように 盛り上がって
祝福の言葉と 共に
次々 質問を投げかけたんだけど
その 男の子ママは
息子は 結婚する という
報告は してくれたけど
それ以外 何も言ってくれないのよ
だから 私
何もわからないの
そんな内容のことを
ちょっと 戸惑っているような
ちょっと 不本意そうな感じで
話した
ママの その態度は
みんなにとって
かなり 想定外だったので
しばらくの沈黙の 後
で その報告には
どう返事したの?
相手の人とは
会ったこと あるの?
と また ぽつぽつと
質問が始まった
その時 誰かが
〇〇くんってさあ
ママ大好きで
子どもの時
何でも ママに話す子だったよね?
と言った
その言葉に 男の子ママは
口重たくも 反応した
本当にねえ
そうだったよねえ
遠い目をして そうつぶやいて
それから
彼女は
貝になってしまった
私も 息子がいるので
彼女の気持ちが よくわかった
30年近く育ててきた 息子の
人生の 一大イベントが
結果報告だけ
なんて
寂しすぎる
子育て中
子どもが 友達関係に悩んだ時や
受験の時
協力したり 励ましたりして
親子で 乗り越えてきたように
彼が
人生の岐路に立つ時
親なりに
何か アドバイスできることが
あるかもしれない
もちろん
今は もう 大人だけど
押し付けるつもりは ないけど
それでも
息子より 長く生きている分
見えてる景色も ある
と思うし
そうでなくても
親は いつだって
子どものしあわせを
一番に 願うものだから
一緒によろこんだり
一緒に考えたり
気持ちをシェアしたい と思うのは
親として 普通じゃないのかな
そんな事を 考えていたら
別の 男の子ママが
こういう 報告だけっての
今どきは 割と普通みたいよ
うちも それに近いわ
と言ってきた
うちの息子も
付き合っている人が
いるらしいんだけど
私には 一切 言わないのよ
とにかく 親には
関わってほしくないみたいで
まるで 結界 張ってる感じ
関わるつもりなんて
ぜ~んぜん ないのに
失礼しちゃうわ
その発言に
また別の 男の子ママが
女の子って
大きくなっても
ママと 仲いいけど
男の子は
大きくなるにつれて
母親を 遠ざけるわよね
あ~あ 男の子の母親って
つまんない
そう言って
深~い溜め息を ついた
女の子のママは
黙るしかない
だって
先刻の 近況報告の時
女の子ママは
これ
娘が 送ってくれたの
会社でやった
プロジェクトの写真らしいわ
と言って
見せてくれたり
結婚してからも
彼を連れて よく実家に来るのよ
ひとりで来てくれたほうが
気楽な気もするんだけど
まあ ふたり
仲がいいってことだしね
な~んて
微笑ましい話を しちゃっていたので
もちろん
親との関係は
子ども個々によって 違う
こういう特徴は 男の子
こういう特徴は 女の子
と 決めつけるつもりは
毛頭 ない
ただ
あの場では
男の子のママは みんな
子どものことに関して
情報弱者だった ということだ
私は SNSで
若いママたちの
結婚観や 親子関係
義実家との付き合い とかの
つぶやきを 目にすると
興味があって
ついつい 見ちゃうんだけれど
実は
しょっちゅう
目から ウロコが
ボロンボロン 落ちる
世代間ギャップ 炸裂しまくり
えっ こんな言葉で傷つくんだ
とか
これ されると
そこまでイヤなの?!
そして
まあ モヤる気持ちは
わからないではないけど
でも それを
SNSで公言するって どうよ?
といった
SNSへの認識の差も 含めて
ドラマ「不適切にもほどがある!」の
原作者 クドカンも 言っていたけど
昭和の時代は
若い人にとって
もはや ファンタジーの世界らしい
ドラマの中でも
昭和と 平成という
違う時代に育った 人たちが
どうにも埋められない 感性の違いに
怒ったり 笑ったり
振り回されたりしていて
それを観ていると
お互い 理解し合おう
なんて
どだい 無理のような気がする
相手を変えさせよう
なんて
もっと 無理
ただ
同じ時代を 共に生きている者同士
違いを認める
それは しないとね
昭和世代の 私にとって
自分の子どもの 行動で
理解し難いことは 多々あるけれど
その度に
心に引っかかるけれど
ああ そうなのね
と
一人のひとの 考えとして
認めないとね
多様性の時代だしね
子どもとは 別の人格だしね
別の人生だしね
責任 取れないし
だから
その日は
子育てが終了して
他の荷物も
少しづつ 降ろしていった暁には
自分の思うように
お金や時間を使って
自分のための人生を 生きる
そんなふうに
少しづつ
シフトチェンジしていきたいね
と
なんとなく
そういう結論に 至ったのだった