遂にコメダが上場!スタバを凌駕する喫茶チェーンは超優良企業と分析

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つ、遂にあのコメダが6/29に東証へ上場することが決定しました!

ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので一応補足しますと、コメダ(コメダ珈琲店)は愛知県は名古屋市発祥の喫茶店です。

名古屋などの東海地域においては地元民の生活に深く根付いており、あのスタバよりも人気だったりします。僕も昔名古屋に住んでいた頃は良く行きましたねぇ・・・(遠い目)

最近は積極的に全国展開を進めており、勢いに乗っている感じですね。

コーヒーやサンドイッチ、スイーツなどの喫茶店メニューはもちろんのこと、名古屋圏特有の風習であるモーニング(朝コーヒーを頼むだけでトーストとゆで卵または卵ペーストか小倉あんがついてくる)もやっています。

ちなみにトップ画は定番スイーツメニュー「シロノワール」のバレンタイン限定版「クロノワール」です。通常デニッシュの上には白いホイップクリームが載りますが、このときはチョコレートクリームでした。これがまた美味しいんです。。。

喫茶店という名称からイメージする通り、スタバとかのコーヒーチェーン店と違ってレストランみたいな感じで店員さんがサービスしてくれます。

そんなコメダの上場、個人的にはかなり期待していますが、企業としては実際のところどうなの?というところを分析してみたいと思います。

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 上場するのは持株会社の株式会社コメダホールディングス

冒頭でコメダ珈琲店のことをお話ししていましたが、今回実際に上場するのはそのコメダ珈琲店を運営する「株式会社コメダ」を連結子会社に持つ、「株式会社コメダホールディングス」です。

ただ、株式会社コメダホールディングスはいわゆる持株会社ですので、収益の要は株式会社コメダとなっています。

「株式会社コメダ」は、実はコメダ珈琲店だけでなく、甘味喫茶おかげ庵というブランドも運営しています。それぞれの店舗数は以下の通りです。

  • コメダ珈琲店:682店
  • おかげ庵:7店

店舗数からお察しの通り、コメダ珈琲店が主力で頑張っています。

収益の柱であるコメダ珈琲店の事業動向

それでは主力のコメダ珈琲店の事業動向を詳しく見ていきましょう。(ちなみに写真は僕が毎回注文するくらい好きなカツサンドです。めちゃめちゃでかい!)

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フランチャイズを軸としたビジネスモデル

コメダは基本的にフランチャイズ店舗で運営されています。コメダ株式会社はこれらフランチャイズ店舗で使用する食材の製造・卸売や、運営サポート、設備の賃貸等を行っています。

したがってコメダ株式会社の収益のほとんどは、フランチャイズ店舗への食材卸売および店舗からのロイヤルティから得られているということです。

コメダは郊外の住宅地への出店を基本として土地代や賃料を抑えたり、メニューも食材の共通利用を多くし、自社製造で中間マージンを無くすことで、収益性を高めています。

また住宅地の中にあるため、近隣の固定客を獲得しやすくなり、安定した売上を得やすいという利点もあります。

さらに言えば、駅前や繁華街を中心に出店するスタバやドトールなどの競合コーヒー/カフェチェーン店とエリアが被らない点や、そもそも利用シーン、ターゲットが異なる点で、大きな差別化ができていると考えます。そういう意味では、スタバやドトールとは対して競合していないのかも知れませんね。

高利益率をはじき出す業績

ビジネスモデルを見た限り収益性も確保しており、差別化もできていてなかなか良さそうでしたが、気になる業績はどうなのか?見てみましょう。

以下に株式売出届出目論見書から数値を丸めて抜粋した連結決算を示します。

2015年 2016年
売上高(億円) 191.9 217.2
営業利益(億円) 59.1 65.6
税引前純利益(億円) 50.2 63.4
営業利益率(%) 30.8 30.2

なんと営業利益率が30%を超えています!

こちらのブログから、飲食業界の営業利益率は最高でも24%、15%程度あれば上位であることが分かります。またコメダと競合するであろうスタバの営業利益率は約9%だそうですから、この30%という数字は超高利益率であると言えます。

昨年と比べて着実に成長している点も評価できます。

これは上場後の業績もかなり期待できそうですね。

全国展開で更なる拡大を狙う成長戦略

では今後はどのような成長戦略を描いているのか見てみましょう。

コメダ珈琲店の成長戦略は、新規出店・出店エリアの拡大で全国展開、既存店の収益力向上の2つです。まぁよく見る感じの普通な戦略ではありますが、良く言えば手堅いとも言えるでしょう。

実際ここ数年の間コメダ珈琲店はどんどん店舗数を増やし、事業を拡大しています。以下に、株式売出届出目論見書から店舗数推移のグラフを抜粋します。

グラフから、ここ数年は東海地方を除いた東日本、西日本エリアに集中して店舗を拡大していることが分かりますね。出店エリアの拡大も順調に進んでいるようです。

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既存店の収益力向上に関しては、既存商品の改良、新メニュー、季節限定メニューの開発で促進していくとのことです。

株主優待はコメダのプリペイドカードKOMECAが2400円分

DSC_1038飲食系企業の株となると気になるのは株主優待ですよね。

嬉しいことにコメダも株主優待が貰えます!

コメダの株主優待は、コメダ珈琲店、おかげ庵で使用できるプリペイドカードKOMECAが年間2,400円分。半期毎に1,200円分のKOMECAが貰えます。権利確定日は2月と8月末になります。

なお株主優待で貰ったKOMECAの有効期限は6カ月間(通常のKOMECAは最終利用日から2年間有効)で、これを過ぎると自動消滅してしまいますので注意しましょう。

まだ株価が決まってませんので優待利回りは分かりませんが、コメダなら半期分の1,200円でもめちゃめちゃお腹いっぱいになりますので満足感は高いはずです笑

ちなみに株主優待で貰ったKOMECAでも、通常のKOMECAと同じく利用金額の1%のポイントがつきますので、実質1212円分の優待になります。

KOMECAの代わりにギフトを選択することもできるので、コメダが近くに無い人も株主優待を受けられます。こういう気遣いは嬉しいですね。

まとめ

遂に上場が決まったコメダ(株式会社コメダホールディングス)。ブックビル期間は6/13~6/17、上場日は6/29です。

飲食業界の中でもトップクラスの高利益率をたたき出す優良企業で今後の成長が見込めるというだけでなく、株主優待まで貰えるコメダは注目度の高いIPO銘柄です。

6月抽選のIPO銘柄の中でも最大規模の売出株数ですし、僕の持っているSBI証券、マネックス証券、SMBC日興証券の3つともで応募可能ですので、是非とも手に入れたいと思います。

コメダを含む6月抽選の全IPO銘柄のスケジュールはこちらの記事にリストアップしていますので気になる方はどうぞ。

先日、これからIPO投資頑張るぞーという記事を書きましたが、いよいよその時がやって来ました! 5月前半は全然IPO銘柄が出てこ...

コメント

  1. ゆ~てい より:

    コメダ、私も良くいきます。
    小食なので、エッグバンズとかコロッケバンズがメインですね。

    利益率は素晴らしいの一言ですね。
    久々にブックビルディングしてみたくなる銘柄です。

    素晴らしい情報、ありがとうございます♪

    • えいきち より:

      >ゆ~ていさん
      コメントありがとうございます。
      エッグバンズ、食べたことありませんでしたが、調べてみたらかなり美味しそうですね!今度行ったとき食べてみます!
      これだけ利益率高いと消費者的にはちょっと損した気分になるところですが、コメダのあの量だとむしろ満足できちゃいます笑
      当たるといいな・・・