今日は、地頭力・発見力(アイデアやひらめきが浮かぶ力)・試行錯誤力を要する難問!千葉県共通(2017年)の模型問題を紹介します。
親子で挑戦してみてください!
----------------------------------------------------------
先生とゆうきさんは,プラスチックでできた球(以下「球」とします。)と連結棒(以下「棒」とします。)を使ってできる模型について,会話をしています。
あとの(1)~(4)の問いに答えなさい。
ただし,棒は球の表面のどこにでも差しこむことができ,球の表面を自由に動かすことができることとします。
また,棒の両端には必ず球を差しこむものとし,1つの球に差しこむことのできる棒は,最大4本までとします。
先生:これから「球と棒」(図1)を使って模型を作ります。
図2の あ, い とは同じ模型と考えます。しかし,2本の棒を使っている う は, あ, い とはちがう模型と考えます。
では,3個の球と2本の棒をすべて使ってできる模型を作ってください。
ゆうき:2つの模型(図3)ができました。
先生:え , お は.同じ模型と考えます。
ゆうき:えっ,どうしてですか?
先生:えの模型の棒を,図4のように動かしたときにできる模型を考えてください。
ゆうき:なるほど。だから, え ,お は同じ模型と考えるんですね。
先生:次に,4個の球と3本の棒で,模型を作ってください。
ゆうき:できました(図5)。
先生:正解です。さらに図5以外に,もう1つ a 別の模型 ができます。
ただし,図6のように,2つに分けて作ることはしないものとします。
(1) 次の①,②の問いに答えなさい。
① 下線部 a について,図5にならってかきなさい。
② 4個の球と5本の棒をすべて使って作ることのできる模型をすべてかきなさい。ただし,図6のように2つに分けて作ることはしないものとします。
先生:次に,立体的な模型を考えてみましよう。
ゆうき:「球と棒」(図1)を使って,先生が作ったb 模型(図7)と同じ ものを作りたいのですが,球は何個必要ですか。
先生:ヒントをあげましょう。図7は,図8の模型が12個と図9の模型が20個見えます。
(2) 下線部b について,球は何個必要か,書きなさい。
また,そう考えた理由も具体的に書きなさい。
----------------------------------------------------------
□解答
(1)
①
……答え
②
■ 連結した長い部分の球の数が4個のとき,次のように,4通りあります。
■ 連結した長い部分の球の数が3個のとき,次のように,3通りあります。
■ 連結した長い部分の球の数が2個のとき,次のように,2通りあります。
答えは,上記9個の模型の図となります。
(2)
図8の模型(球は5個)を12個作るのに必要な球の数は,
12×5=60(個)になります。
また,図9の模型(球は6個)を20個作るのに必要な球の数は,
6×20=120(個)になります。
これらを組み合わせないときの球の数の合計は
60+120=180(個)になります。
ここで,組み合わせた図7の模型をつくるとき,どの球も2つの模型の球につながっているので,
180個を3で割った数が必要な球の数になります。
よって,必要な球の数は,180÷3=60(個)になります。
理由は,上記をまとめて解答例は次のようになります。
図8の模型を12個作るのに必要な球の数は,60個で,
図9の模型を20個作るのに必要な球の数は,120個になる。
これらを組み合わせないときの球の数の合計は,60+120=180(個)。
組み合わせた図7の模型をつくるとき,どの球も2つの模型の球につながっているので,
180個を3で割った数が必要な球の数になるため。
必要な球の数……60個
---------------------------------------------------------
いかがでしたか?
(1)の数をきちんと答えられた人は少ないのではないでしょうか?
連結した長い部分の球の数が4個、3個、2個と場合分け整理して考えることがポイントです。
しかし、これらをもれなく書くことは、かなり難しく、特に、輪っかになる形がなかなか思い浮かばないようですね。
---------------------------------------------------------
★最新の教材リストは,コチラに掲載しています!
おかげさまで,「要約!資料分析問題」が好評です!
お買い得セット商品(2015年,2016年,2017年)は,おすすめです!
コチラからご購入いただけます!
入試まで残りわずかです。
資料分析問題対策ができていない方は是非!
ぽちっとお願い致します。(人気の記事も見れます)
その一押しが今後の励みになります。