エッグドナーさんはアンタゴニスト法で採卵する その1
先日Act One・アクトワンのエッグドナーさんがハワイで採卵し、
ハワイでの採卵について感じたことメールしてくれたので、
それをご紹介しました。
そこで今回はエッグドナーさんが、
どんなふうに採卵するのかについて、書いてみたいと思います。
エッグドナーさんが採卵するのは、
一般的に不妊治療で行われている、排卵誘発剤を使った卵巣刺激法によって
行われます。
Act One・アクトワンの提携する海外クリニックが採用する卵巣刺激法は
主にアンタゴニスト法と呼ばれるものです。
アンタゴニスト法は複数の卵胞を育てる方法で、
体外受精では日本でもこの方法が主流です。
排卵誘発剤を使った卵巣刺激で一番怖いのは、
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)でした。
薬剤の使用量がロング法よりも少ないアンタゴニスト法を使えば、
OHSSによって重篤な事態になることを確実に避けることができます。
不妊治療に限らず、医療の世界の技術革新はとてもすごいので、
プロトコルはまさに日進月歩で変わって行きますし、
より効果があり、よりリスクの少ない方法に更新されていくのです。
(FIHの採卵室)
アンタゴニスト法はヒト閉経後尿性ゴナドトロピン(hMG)を投与して
卵胞を育て、育ったらヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)で排卵させる方法で、
いずれも注射で行います。
それでは、実際にエッグドナーさんはどのように採卵するのでしょうか?
まずエッグドナーさんは、Act One・アクトワンの国内の提携クリニック等で、
事前検査を受けてもらいます。
この事前検査は海外の提携クリニックから求められている項目について、
行っていただき、その結果は海外のクリニックに伝えます。
検査の内容としては、一般的な血液検査、AMHなどのホルモン値の検査、
クラミジア等の感染症の検査、エコーによる卵胞数の確認などです。
この結果をクリニックに伝え、エッグドナーとしての適正を満たしているかの
判断をしてもらいます。
クリニックからのOKがでると、まずドナーさんの採卵日が決まります。
エッグドナーさんは採卵を実施する周期の前の周期からピルを飲んでもらいます。
ピルの使用を止めると、それから4日後ほどで、消退出血と呼ばれる出血があります。
これは月経と同じメカニズムで起きるので、それは生理が始まるということです。
生理が始まって3日目がクリニックの初診となりますので、
エッグドナーさんには日本にいる時からピルの服用を開始してもらい、
渡航して海外のクリニックの初診を受ける日から逆算して、
その日までピルを服用してもらいます。
初診日には、クリニックで血液検査、ホルモン値の検査、
エコーによる卵胞の確認が行わます。
そして、その結果に合わせて排卵誘発剤使用量が処方され、
その日の晩から自己注射が始まります。
つづきます。。
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