僕はまだ『FishBowl』の読み直しをしながら
句読点整理などをつづけているのですが、
どうにも上手くいかないんですよね。

全体としては
変えるつもりもないし、
また
変えるべきだとも思わないのですけど、
部分部分に関しては
気になるところだらけなんです。

一度
最後まで訂正をしたから
今回はさらっと読んで
問題がないかのチェックだけをしようと
考えていたのに、
新たに気になる部分が出てきてしまうんです。

ほんとうに
終わりのないことをしているかの気分ですね。
一生かけても終えられないかもしれません。

気になるところに引っかかると、
ここに書かれているべき言葉は
これじゃないーーと思ってしまうんですよね。
じゃ、
そこに置かれるべき言葉はなんなんだ?
とも考えます。

うーん、
なんなんだろう?

 


ある状況下で
異なった考えを持った複数人が
会話をしていたとします。
その場合、
それぞれが自らの考えを述べようとしつつ
他者との関係性も鑑み
様々な言動をするはずです。

それぞれの思惑や
言葉の行き違いや
愛情や憎悪が
そのシーンにはあらわれることでしょう。
しかし、
関係性の中で
それはある程度制限されるはずです。

となると、
そのシーンに書かれるべきことは
幾つかのパターンに制約されるはずですよね。
より正しいそのシーンの在り方
というのがあるはずなんです。

しかも、
それをあらわすのにも
より正しい表現があるはずです。
そこにあらわれるべき物事を
より正しく、
より美しく、
よりわかりやすく、
表現する言葉があるはずなんです。

なかなかそれが掴みきれないんですよね。
読むたびに若干の失望を感じてしまいます。
もっと上手く書けるはずなんですよ。
いや、
もっと上手に書かなければならないんです。

しかし、
愚痴をこぼしてるばかりじゃ
なにも進みませんからね。
若干の失望を感じながらも
前進するしかないのでしょう。

『FishBowl』に出てくる小説家は
このように述べていますーー

『俺は失望しやすい人間だが、まだ絶望はしていない』

僕もいまだ絶望はしていないので
立ち向かうしかないのでしょう。
より正しい言葉を探しつづけながら。

 

 

↓押していただけると、非常に、嬉しいです。
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ

  

 

〈BCCKS〉にて、小説を公開しております。