バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

百人一首と格闘する

2017年01月16日 | 日々の出来事
バンビが通う学校(支援級)は、夏休みも宿題が多かったけど冬休みも同様で
今回は 百人一首と格闘する羽目になった。

3学期に 学校で百人一首大会をするらしく(これは地域の中学校共通みたい)
そのために100首の中から15首選んだプリント集みたいなのを書き写し
さらにその中から3首を覚えてくるように という課題だった。

15首を3回ずつ書き写す はずなんだけど、何故かプリントには裏もある。(裏も3回書く欄があるので、計6回書くことに。)
字を書くのに時間がかかるバンビはこれがなかなか進まない。

しかも、いくら言っても プリントに書いてある漢字の読み仮名まで全部書き写すから、余計時間がかかる。
書くことに必死になってしまって、とても”覚える”までには至れなかった。

PWSの特性なのか、なんでもきちっとやりたがるから 終わらせようと必死になって
疲れて眠くてふらふらでも 机に向かって頑張っていた。

無理があるよなぁ...。


で、年明けに、療育園でST(言語療育)の先生のカウンセリングを受ける機会があり
私が先生と話している間も、バンビは横で百人一首のプリントに取り組んでいて
その様子を見た先生も そう感じたらしい。

現状、バンビのこの宿題は 学習ではなく、単なる作業をこなすだけになってしまっている。
バンビは 文字を図形として捉える傾向があって、見たままを再現しようとするから
読み仮名まで一言一句書こうとする。
”全部終わらせたい”というこだわりは 意欲として良い方に作用する面もあるけれども
精神的にも体力的にも本人を追い込んで疲弊させてしまうし
全部できないと達成感も得られず、自信を失うことになる。

だから、今のバンビに必要なのは ”量の調整”

本人の頑張りだけでどうにもならないことは、周りが配慮してあげるしかないんです。
それは 学校の先生に言っても良いことなんですよ。(合理的配慮ってことね。)
というアドバイスをしてくれた。

こういう専門家のアドバイスって とても貴重。

バンビは元々支援学校判定なのをあえて支援学級に通わせているから
宿題の量を調整してくれ って言いたいけど、無理なら支援学校へどうぞ って言われそうで
あそこの親は ゴリ押ししてくる って、モンペ(モンスターペアレント)扱いされそうで
なかなか言いにくいんだよね。

でも、STの先生が 
「私の名前出してくれて構わないですから、学校の先生のプライドを傷つけないように上手に伝えてみてください。」と言ってくれたので
アドバイスをまとめて手紙にし、学校に渡してみたところ...

先生:余裕がある子は裏も書いてくるようにと指示しているが
   バンビくんには”裏はやらなくていい”と伝えて、本人にも確認した。
私:耳からの指示はすぐ忘れるので、プリントの最初に表だけやる と本人に書かせていただけると...。
先生:最近、耳からの指示で随分入るようになったので、あえてしてませんでした。


うーん、いい先生なんだけど やっぱりかみ合ってないんだよなぁ。

バンビだけ裏がない教材を用意してくれるのが無理なら、せめて裏ページに×をしておくとか
それが無理なら 表紙に「表だけやる」って書かせてくれるだけでも違うのだが...。

これは小学校の時もそうなんだけど、「バンビくんにだけ特別な対応はできません。」って言われてしまう。
(今回ははっきりそう言われたわけではないけど、私の希望しているレベルを先生が理解してくれなかった。)
でも、合理的配慮をするように 文部科学省が推奨しているはずなんだけどなぁ。
療育の先生はそういうことを言っていたわけで...。
特別支援教育と言いながら、現場の先生はまだまだこんなカンジなんだよね。


ま、でも結果的に 冬休み中にやりきれなかったプリントは
先生が ”表だけでいい、読み仮名は書かなくていい”と再度指示してくれたおかげで
比較的スムーズに進められるようになって、先週やっとやり終えたのだけど。

こんなカンジで先生と相談しながら、少しずつ歩み寄りながら 進めていくしかないんだろうなぁ。
やれやれ。


で、今回すごく思ったのだけど
やっぱり 学校とうまくいってない時に、アドバイスしてくれる専門家の存在は大きい。

就学してしまうと療育と切れてしまうことが多いので、なかなかそういう専門家とつながれないのだけど
だから未就学児の頃に培った縁を 細い糸でもいいから繋いでおくことは大事だと思う。

うちなんて1歳の頃から通い続けてるから、まだ療育園通ってるの? って驚かれることあるけど
学期に1回でもいいからお願いします って、拝み倒して(大袈裟)入れてもらっているんだよね。
また吃音が出てまして... とか、思春期に入ってこだわりや頑固さが強まりまして... とか
診察の時、いろいろ訴えてアピールしてる。

私が迷うから。相談できる人がいてくれないと困るんだよね。
せめて中学生の間は なんとかつなげていきたい。

ほんとは 有料でもいいから(あまり高いと困るが)
そういうプロのアドバイス受けられるところがもっと増えるといいんだけどな。 

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遅ればせながら | トップ | 側弯症への対処 ~さとう式... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の出来事」カテゴリの最新記事