熱狂と安堵と愛おしさと。 | Festina lente!〜悠々として急げ〜   

Festina lente!〜悠々として急げ〜   

日々の希望は、フィギュアスケーターの存在。
さまざまなこと。さまざまな幸せ。

 

電灯もつかない、まだほの暗いアイスリンク。

半年以上待ち焦がれて、あと数時間。

ここに立つゆづの姿を想っては、ぼんやりした輪郭しか浮かばずに諦める。

その繰り返しの中で、息苦しくなる。

 

本当に現れるのだろうか、姿は変わってはいないだろうか、

そして、どんな表情をしているのだろうか。

不安にも似た期待。緊張感があたりを支配する。

 

張りつめた空気を切り裂くように、

ゆづの登場が温度を変えた。

 

弾けるようにリンクに飛び出して、

歌うように氷上を流れていく。

思わずこぼれる笑顔。

からだ全体で滑る喜びを感じている。

隠しきれないゆづの熱情が、一気に押し寄せて来る。

 

そして、私たちの心は沸騰するのだ。

驚きと、安堵と、愛おしさと。

複雑で強烈な想いが、こみ上げて来る。


ゆづは、そんな熱狂を操るコンダクター(指揮者)。

その場の空気も、想いのすべても受け入れて

ときに冷静に、ときに烈しく、自分の世界へ引きずり込む。

 

抵抗は不可能だ。

私たちは、すでに身を委ねる快感を知ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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