今日は梅芸シアター・ドラマシティに行ってきました。
それにしても、このチケットほど取りにくかったチケットはないですね。
どこ見ても、転売サイトは平均2万円の高額の取引…。
前評判が高かったのである程度は…と思ってましたがこれほどとは…。
雪組のサヨナラ公演や宙組のサヨナラ公演以上の競争率の高さですよね。
前売りの時買っとけば良かったとは思いましたが、そんなに先の予定の券は買えないし…。
仕方ないから高額チケットを買いましたが、ちょっと不安は無きにしも非ずでした。
でも公演を見たら納得。噂以上に素晴らしくとても感動的な内容でした。
これなら高いお金払っても損は無いかな?お金以上に感動を夢を得た気がします。
小柳先生は人を感動させるのが上手いですね。改めてそう思いました。
 
 
 
それでは観劇レポートです。
以下ネタバレします。気になる方はこれ以降の閲覧はご遠慮ください。
ちなみに今回座った席は上手側の23列目。
後方ですが、ちょっと高台になってて非常に見やすい席でした。
シアター・ドラマシティは後方でも非常に見やすいです。

宝塚花組公演
ミュージカル浪漫
『はいからさんが通る』
~梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ~
2017年10月14日(土)天気:曇り時々雨

<公演時間> 
1幕 16:00  ~ 17:05
~休憩25分~
2幕 17:30  ~ 18:30
 
■主な出演キャスト ※以下敬称略
伊集院 忍…柚香 光
花村 紅緒…華 優希
伊集院伯爵…英真 なおき
伊集院伯爵夫人…芽吹 幸奈
花村 政次郎…冴月 瑠那
如月…鞠花 ゆめ
牛五郎…天真 みちる
青江 冬星…鳳月 杏
花乃屋 吉次…桜咲 彩花
狸小路伯爵…舞月 なぎさ
鈴木…和海 しょう
ラリサ…華雅 りりか
ばあや…新菜 かほ
鬼島 森吾…水美 舞斗
図師…桜舞 しおん
印念中佐…矢吹 世奈
北小路 環…城妃 美伶
青江 須磨子…春妃 うらら
有明…峰果 とわ
高屋敷 要…亜蓮 冬馬
藤枝 蘭丸…聖乃 あすか
野路…和 礼彩
丸葉…翼 杏寿
北原…太凰 旬

原作/大和 和紀「はいからさんが通る」(講談社KCDXデザート)
(c)大和 和紀/講談社
脚本・演出/小柳 奈穂子

◆解説
1975年から77年に「週刊少女フレンド」で連載された大和和紀原作の少女漫画「はいからさんが通る」は、大正浪漫華やかなりし東京を舞台に、眉目秀麗で笑い上戸な陸軍少尉・伊集院忍と、はいからさんと呼ばれる快活な女学生・花村紅緒が繰り広げる波乱万丈の恋物語。祖父母の代からの許嫁である二人が、過酷な運命に翻弄されながらも一途に愛を貫く様を、個性豊かな登場人物を絡めて描きあげたロマンティックコメディの傑作です。1978年にテレビアニメ化、その後も実写映画化やドラマ化されるなど、時代を超えて愛され続ける作品が、宝塚歌劇の舞台に登場致します。
 
◆あらすじ
時は大正。「はいからさん」こと花村紅緒は竹刀、大槍を握れば向かうところ敵なし、跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘。ひょんなことから知り合ったハンサムで笑い上戸の青年将校・伊集院忍が祖父母の代からの許嫁と聞かされる。忍に心ときめくものを感じながらも素直になれない紅緒は必死の抵抗を試みて数々の騒動を巻き起こす。伊集院家に招かれ、花嫁修業をすることになった紅緒だったがそこでも相変わらず騒動を起こしてゆく。しかし、やがて紅緒と忍はお互いをかけがえのない存在と思うようになるのだが、非情な運命によって引き裂かれてしまう。
忍の戦死の公報が届いたことにより、未亡人同然となった紅緒は没落しかけた伊集院家を支えるべく働きに出る。上司の青江冬星に支えられながら雑誌記者となった紅緒だったが、革命に揺れるロシアから亡命したミハイロフ侯爵の姿に我が目を疑う。侯爵は容姿・性格ともに亡くなったとされる忍に瓜二つであった。忍を忘れ去ることなど出来ぬまま、それでも力強く生きる紅緒の姿に女嫌いの青江も心動かされる。
やがて明らかになる真実。忍を恋慕いつつも、皆の幸せのため紅緒の下した苦渋の決断。そしてその先に待ち受ける運命とはいかに。

[感想]
ストーリーですが…。
伊集院忍という青年将校の少尉と女学生・花村紅緒がひょんなことから許嫁となる。
何故そうなったかと言うと、忍の父がドイツに留学した時、貴族の娘さん(のちに忍の母)と恋仲になった。しかし、娘さんの家族が異国の人間との結婚を許さなかった。そのため、幼い忍を父親の所に残して母親は他所に嫁いでしまった。一方、父親の方も母親の面影が残る息子(忍)の顔を見るのが辛くて、忍を日本(忍のおばあちゃんの元)に残し外国へ行く。その後外国で亡くなってしまう。忍はおばあちゃんに育ててもらってその話を聞いていたので、いつかおばあちゃんの恋を実らせてあげたい…と思い大人になる。その相手が花村紅緒というわけで彼女が忍の許嫁となったというわけなのです。
でも花村紅緒は愛のない結婚なんて…と一旦拒否。それに対して忍は「結婚後に愛しあえばいいのです」…と言う。紅緒は愛のない結婚に同意をするのか?でもそれ以上にもっと驚く展開が待っていた…というのが主な内容です。
 
「はいからさんが通る」…は、個人的にはナンノ(南野陽子)のイメージが強いのですが、ナンノが出てたのは映画版だったんですね。ほかにもアニメやテレビドラマがあったなんて知らなかったです。花村紅緒はナンノの他にドラマフジテレビ版で三田寛子さん、ドラマTBSテレビ版で石川梨華さんが演じられてますし、関テレで宝塚テレビロマンのオリジナルミュージカルを放映されてるのですね。個人的には存じませんが花鳥いつきさんという方が紅緒を演じられておりました。今年の11月には劇場アニメ版も映画放映されるようですね。人気復活なのかな?映画の方も見てみたいですね。
 
「はいからさんが通る」=女学生の花村紅緒だから、当然主演は娘役と思うのですが、タカラヅカなのでポスターの真ん中は男役。でも芝居を見ると圧倒的に花村紅緒の出番とセリフが多かったですね。華 優希さんの出番の数はトップスター並みです。
華 優希さんって『邪馬台国の風』の新人公演のヒミコ役でもそうでしたが、メチャクチャ芝居が上手いんですよね。一つ一つの仕草が落ち着いてるし、笑わせるシーンもメチャクチャ面白いし、歌も上手いし、可愛いし…で最強じゃないですか(笑)恋人にしたいタカラヅカの娘役№1と言っても過言でないですよねぇ…。男ってこういうタイプにメチャ弱いです(笑)
花村紅緒のイメージを壊さないで演じる…というのは凄く難しいことだと思うし、さらにミュージカルなので歌も歌わなければならない。非常に難しいとは思うのですが、それをあっさりやってのける技量はお見事としか言いようがない。宙の新トップ娘役のまどかちゃんと同期の100期生。彼女も近々トップになるかもしれないしそれに最も近いと思います。頑張ってほしいです。
 
紅緒の恋人役の少尉を演じたのが柚香 光さん。
歌が不安視されてましたが、それほど気にはならないレベルでした。
…が冒頭はちょっと気にはなりましたけどね(笑)
でもお芝居に入るとそんな不安を感じさせない演技ぶり。
若くてイケメンの少尉さんがとても絵になってました。
そんなイケメン少尉さんが演じる名シーンは花乃屋から。
花乃屋でお酒を飲みすぎた紅緒さんを少尉が介抱。
その後、「こうして帰ればいいのでしょう」…とお姫様抱っこで連れて帰る…。
このお芝居のキュンキュンポイントのひとつ。いくつもあるので一例(笑)
 
北小路 環という紅緒のクラスメート役を演じた城妃 美伶さん。
しろきみちゃんがこんなに脚光を浴びて歌も歌ってるの…って久々に見た気がする。
主演の華さんもそうですが、音くり寿ちゃんも劇団アゲが凄いしちょっと影って感じでしたもの…。
でも元気で歌って笑顔も出ての素晴らしい演技が今日は見れた。
個人的にはちょっと嬉しいです。しろきみちゃん、実力あるしもっと脚光浴びてもいいと思う。
花娘の実力者ここにあり。なんかそういうメッセみたいなものを感じました。
 
花乃屋 吉次という柳橋の芸者の役を演じたのが桜咲 彩花さん。
美人のべーちゃんの芸者姿。なかなか様になってました。
やくざ者をも一喝して退ける気丈な美女的な名シーンありました。
ラリサというミハイロフ侯爵の妻役を演じた華雅 りりかさん。
最近お笑い担当?という感じの役が多かった彼女。
…ですが、今回はお笑いは封印しての迫真の演技でした。
出番は主に2幕ですが、物語的には重要な役ですね。
 
あと女学生の役で一緒に歌うシーンが多かった5人の若き花娘。
若草さん、凜香さん、鈴美梛さん、朝葉さん、詩希さんの5人。
この5人の歌が凄く澄んでていいんですよねぇ。
まさに一服の清涼剤。心が洗われるようでした。
 
…という感じで花組の娘役はそれぞれに活躍の場が多いです。
男役と対等とは言わないけど、それに近い。
娘役もきちんとリスペクトしてる…というのが花組の特徴でしょうね。
花娘は他組以上に魅力的な方が多いです。
ちょっと長くなりまししたが、今回のお芝居で圧倒的に目立ってたのは華 優希さん。
次いで柚香 光さん、天真みちるさん、鳳月 杏さん、水美 舞斗さんって感じですね。
特に天真さんは最高。笑いはほとんどこの方が持って行ってました(笑)
期待する客席と期待を裏切らない天真さん。素晴らしい構図です(笑)

 
…というわけで評価ですが…。
公演の内容の満足度◎
おすすめ度(リピート含む)◎
スタッフの対応◎
劇場の進行◎
座席の快適度◎
…で10点満点中、10点満点で文句無し。
正直言って今年見たお芝居で№1かも…。
期待を裏切らない内容。お見事でした。
 
以上です。
 
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