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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日は、『フロー体験』における目標設定の大切さについて書きました。
しかし、『フロー』という状態を体験するには、一つのものごとに対して注意を集中させる必要があり、この注意を集中させることこそが、多くの方たちにとってフローを体験する上での大きなネックになっているのではないでしょうか。
注意の集中を邪魔するのは、無意識に立ち上がるさまざまな思考です。
この注意の集中を邪魔するさまざまな思考は、ものごとに対する不安や恐怖から生じるものです。
「こんなことをして何の意味があるのか?」
「うまく行かなかったらどうしよう。失敗したらどしよう。」
「うまく行かなかったら、みんなからどう思われるだろう?」
「私は、みんなからどのように思われているのだろう?」
「どうせ、私なんか何をやってもうまく行かない。」
「私は、ダメな人間だ。」
などなど、このような考えが、ものごとに対して注意を集中させることを妨げ、頭の中を駆け巡ります。
人間は、不安や恐怖があると、注意、つまり心理的エネルギーをその不安や恐怖に対処するために使わざるを得なくなります。
要するに、ものごとに対する不安や恐怖から、それに対処するために自らの心理的エネルギーを使い果たし、疲れさせ、そうして、ものごとから逃れさせようとするのです。
これが、私たちの演じる自己欺瞞なのです。
私たちは、不安や恐怖があると、自分のことしか考えられなくなります。
こうして、ものごとに対して注意を集中させることが困難になるのです。
この状態を簡単に説明するならば、たとえば好きな人がいたとしましょう。
「あの人の趣味はなんだろう?今頃、何をしているだろう?」
など、好きな人のことを考えているとき、私たちは、楽しい気分に浸っています。
ところが、
「あの人は、好きな人がいるのかな?」
など、ここに恋愛に対する不安が頭をもたげてくると、
「私のことをどう思っているのだろう?」
「私は、好きになってもらえるだろうか?」
「どうせ、私なんか好きになってもらえない。」
「私なんか……」
などとなり、その思考は一気に
「私、私、私」と、自分のことばかりに集中していきます。
こうして、私たちは、行動することを躊躇うようになってしまうのです。
結局、ものごとに対する注意の集中を邪魔するものは、自分自身の中にあると言えるのです。
この続きは、次回に書きたいと思います。
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