ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理コンサルタントの白瀧です。
さて、昨日の記事では、『フロー体験』に必要な注意の集中を邪魔するものは、ものごとに対する不安や恐怖だ、ということを述べました。
では、この不安や恐怖に打ち克ち、自らの意識の統制を取り戻すにはどうすればいいのでしょうか?
これについて、『フロー体験』という言葉の名付け親であるチクセントミハイ氏は、デルフォイのアポロン神殿の入り口に刻まれた古代ギリシャの格言を挙げられています。
つまり、
『汝自身を知れ』
ということです。
私たちが不安や恐怖を感じるのは、当然のことながら、ものごとが順調に進んでいるときではありません。
私たちが不安や恐怖を感じるのは、そこに、前に進むのを妨げる大なり小なりの障害が存在するときです。
多くの人たちが、障害にぶつかるとそれを乗り越えようとするのではなく、不安や恐怖という感情を利用して、その障害から逃げようとします。
これが、人の演じる自己欺瞞です。
このとき、私たちは、意識的に行動することが出来なくなり、意識の統制を手放してしまいます。
こうなると、もはや注意をものごとに集中させることが出来ず、『フロー』を体験することなど不可能になってしまいます。
この状態から抜け出し意識の統制を取り戻すには、自らの不安や恐怖の根源にある、その本質を理解する必要があります。
そして、それらが自分に演じさせる自己欺瞞のメカニズムを把握する必要があるのです。
『汝自身を知る』、つまり、自分の行動の意味に気づいたとき、私たちは、再び意識の統制を取り戻し、意識的に行動することができるようになるのです。
私たちが、日常生活の中で、『フロー体験』を自己を向上させる建設的な目的に生かせるためには、自分自身に気づく必要があるのです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
心理学教育の必要性と『気づきの思考法』を広める活動をしています。
↓ご協力のほど、よろしくお願いします。
自分を変えたい、人生の迷路から抜け出したい、
そう思う方は、
『気づきの思考法テキスト』を読んでください。
→詳しくはコチラ