アトキンスとケトン | 愛蘭土時事雑筆; アイルランド雑記

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アイルランドはすでに馴染みのある国。
エメラルド・グリーンの国。妖精やレプラカーン、ダンスと音楽、詩と文学。
ここでは、上記のロマン的な面も踏まえつつ、日常生活から見聞した出来事、問題などを取り上げて、赤裸々なアイルランドを紹介していこうと思います。

327日に2型糖尿病と診断され、それから約5週間後の53日に、再び血液検査と尿検査をおこなった。

 



血糖値を下げる薬とコレステロールの薬も検査前に切れ、それを機に高蛋白・低糖質から高蛋白・糖質無しのダイエットに突入.

 

このダイエット法は「アトキンス・ダイエット」(ウィキペディアにも詳細有り)と呼ばれるものであることを、最近学び知った。

 

「アトキンス・ダイエット」は1970年代に、アメリカのロバート・アトキンス医師が提唱しだした糖質制限ダイエットで、90年代後半から今世紀に入ってからアメリカで一大ブームを起こしたらしく、ここアイルランドでも話題になったようである。

 

しかし残念なことに、2003年に氷に足を滑らせ、頭を強打すると言う不慮の事故で、アトキンス医師は突如亡くなってしまうのだが、この逝去時のアトキンス医師の健康状態は、肥満とともに心臓病を患わっていたようで、これを機にアトキンス・ダイエットの人気熱は急激に下がり始め、このダイエット法についての賛否が激しく問われるようになった。

 

 

この「アトキンス・ダイエット」の延長線上と言うか一部と言うのか、キートジェニック(ケトジェニック)・ダイエットも含まれているようであるが、キートジェニックの方はもっと古く、19世紀後半から20世紀初頭にテンカンと糖尿病の治療に使われていたようで、特に糖尿病に関しては、1921年のインスリン発見以前の治療法で、70%の脂質+22%蛋白質+8%炭水化物の施術を行ったフレドリック・アレン、エリオット・ジョスリン医師たちのなんとも神妙なる直観、見事なる判断に恐れいってしまった。

 

キートジェニック・ダイエット」は高脂質・適度な蛋白・糖質制限のダイエットで、炭水化物を摂取しないので、通常エネルギーとして使うブドウ糖が得られず、その結果肝臓が食事から得た脂質をケトン体に変え、このケトンが体脂肪をブドウ糖代わりにエネルギーとして使うと言うもの。

 

これがもし、高脂質キートジェニック・ダイエット)では無く高蛋白アトキンス・ダイエット)の食事であると、肝臓は食事から得た蛋白をに変えエネルギーとするようで、過剰な蛋白摂取はケトン体を生産して体脂肪を燃料として使うまでには至らないとのこと。

 

肝臓は脂質をケトンに変えるので、ケトン体質になるには蛋白を控え目にして、脂質を大量に摂取することが鍵であるらしく、昨今日本で話題になっている糖質制限、Mec食などはケトジェニック・ダイエットではなく、厳密に言えば「アトキンス・ダイエット」の範疇であり、ケトン体のケの字も体内には存在しておらず、依然として糖を燃焼していることになろう。

 

とは言ったものの、実際何を食べればいいのかレシピ―を調べてみれば、キートもアトキンもMecも似たようなもんばかりであった

 

要は、蛋白質も脂質も炭水化物も過剰摂取に気を付けろと言う事なのだろうか。

 



 

さて吾人の血液検査の結果であるが、血糖値が9から6.7に落ちたそうで(正常値は6以下)、コレステロールも全て正常のようだったが、尿検査ではかなり蛋白質が含まれていたようだ。

 

実は検査の前日、サイダー(リンゴ酒)を飲んで、ほろ酔いしながら玉ねぎ畑の手入れをし、ほどよく汗をかき体が温まったので、今度はHIIT(ハイ・インテンスィティー・インターバル・トレーニング)を、酔い覚ましにとゼーゼーしながら1時間行い、その後50グラムのプロテインシェイクを飲んだので、かなりの蛋白質が尿に混じったのではないかと推察したが、そんな裏事情を主治医は知らないので、とにかく血糖値を下げる薬を飲み続けろとうるさかった。

 



ここで驚くと共に大いに呆れたのが、一般にアイルランドのお医者さんたちは、ダイエットに関しては中学生並みのレベルであることだ。

 



脂肪が悪玉であり、炭水化物だけが人体の燃料源であると未だ信じているようで、キートジェニック・ダイエットは危険だからやめろと言われた。

 

それだけではなく、キートジェニック・ダイエットで蛋白質を取り過ぎているから、尿に蛋白が混じるのだと、まったくもってキートジェニックの何たるかを知らない意見を耳にし、それに加えて主治医は吾人は糖尿病だと強調し、一生ものだから薬を常用しなければいけないと、おめえ医学の最新情報を勉強してねえんかと怒鳴りたくなるような暴言を吐いてくれた。ムキームキームキー

 

キートジェニック・ダイエットの本には全て、主治医と相談して実施してほしいと書いてあるので、その通りに相談しようと持ち掛ければ、ろくにキートジェニックに関する知識も無く、とにかく薬を押し付け、患者の生活習慣や食習慣の変革を試みて、その根元から治癒しようとの態度が全く見られない。

 

「そんなヤブ医師なら、携帯電話会社のように変えればいいだろう」とも言えるが、実はこの主治医は、吾人好みの金髪美女で、こう絡んでいるのをムッツリと楽しんでいる現状である。酔っ払い酔っ払い

 

上の出来事から1週間後、目の検査の結果が郵送され、糖尿系ではなく正常であるとの朗報がもたらさた。

 

もちろん、あの美人主治医のもとにも届いている。

 

現在は血糖値を下げる薬などからっきし飲んでないし、逆にケトン体質になるべく高蛋白から高脂質のダイエットへとゆっくり移行している。

 

火曜日に再び尿検査を行い、その2週間後に血液検査があるので、その時が決着を付ける日となる。

 



 

 

 

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