「こんなこと言葉にしてはいけないのかもしれないけど……」
 
という前置きから、
 

「元カレなんて、『死ねばいい』って、正直思っちゃいます」

 
とは、セッションで失恋のご相談をいただいたとき、稀にお客様の口から出る言葉です。
 
 
大好きであったからこその恨み節なわけですが、こうして文字に起こしてしまうと、物騒な言葉だし、ドロドロとした重〜いエネルギーだと、視覚は訴えてきます。
 
 
けれど、私の前で元カレのことを、「死ねばいいのに」と言える方は、ある程度その恋に区切りをつけられています。
 
 
ですから、聞いているこちらも
 
「ほんとねー! ひどい話よねー!」
 
と透視を止めることなく、中立な状態を難なくキープしたままセッションを続けられるのです。
 
 
それよりは、自分の中にある傷ついている自分を認められなかったり、理不尽な思いに至った過程に怒りを認識できなかったりしている段階にいらっしゃる方の方が、むしろ重いエネルギーに苦しんでいらっしゃいます。
 
 
言語化出来ずに、誰かに話すこともできない時の方が、見えないエネルギーに巻かれ、何が自分に起こっているのかわからないまま沼の底に引きずり込まれているような感覚に陥っています。
 
 
ネガティブな感情は「解放しよう! 解放できるよ!」を知らせる合図です。
 
 
ネガティブな感情が自分の中にあることを直視している方ほど、こじらせ状態から既に一歩抜け出せています。
 
 
そこで本日は、自分の中にあるネガティブな感情を見つめる勇気が出る新刊のご紹介です。
 
 
『誰にも見つからずに泣いている君は優しい』原田ちあき:著
 
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一時期メデイアのバッシングに辟易した経験をお持ちの、「ゲスの極み乙女。」川谷絵音さんが帯にコメントを寄せているのも、なかなか乙です。

 

 

本文は、原田ちあきさんの目がチカチカするような配色の絵と繊細なメンタルがうかがえるコラムで構成されています。

 

 

黒すぎるワードの連発に、

 

「うんうん、全くその通り! よくぞ書いてくれた!」

 

と思うも良し、

 

「さすがに私はここまでじゃないわ(笑)」

 

と「ぷっ」と笑って他人事にするも良し。

 

私のように、楳図かずお氏と横尾忠則氏を彷彿させる絵柄に、感心しきるのも良し、な一冊です。

 

 

原田ちあきさんの作品を楽しむためだけであっても、手に入れる価値あり! です。

 

 

 

 

 
 

 


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