『シンクロ』
アニメ 『エヴァンゲリオン』 の中で、
汎用人型人造人間エヴァンゲリオン と、その操縦者との間で、
神経接続を行い、そのシンクロ率が高ければ高いほど、エヴァンゲリオンの操縦において、操縦者の意思や意図までも、エヴァンゲリオンが形に変えていく率が高くなります。
この‟神経接続”ですが、細かく言うと、『A10神経』という、行動や意欲に関係する、とても、ヒトの生命活動のなかで重要な役割の神経です。
エヴァンゲリオンと操縦者のA10神経を接続し、そのシンクロ率の高さが、操作性の優劣のポイントとなるわけですね。
ヒトは、一個体として生命体ですので、誰かが乗り込んだり、操縦、操作しているわけでありません。
ただ、『身体』 という構造体を、『意思』 によって、動かしている
という点では、このエヴァンゲリオンの、操縦者との関係性に似通っている部分もあるのではないかと考えます。
時として、自分でも信じられないような、力を発揮したり、今までできないと思っていたことが、何かのきっかけで出来てしまった事、
追い詰められた状況や、期日が迫った状況に置かれると、今まで思いもつかなかったアイデアなどが浮かんでくる事も経験あるのではないでしょうか？
『身体』 という、構造物の、運動性やパワーの制限を作っているのが、
その操縦者である、『意思』 だとするならば、
エヴァと操縦者のシンクロ率ではないですが、
『身体』と『意思』のシンクロ率
‟信頼関係”や‟親和性”と言ってもいかもしれません
それを高める事で、今まであった制限から解放されて、
『したい』 けど、『出来なかった事』 『やりたい』 のに 『諦めていた事』
これらが、実現しても、そう不思議でもないと思っています。
先日、ご年配の方が、『膝の痛み』でご来院になられました。
来院されたときは、杖をつき、一歩一歩ゆっくりとしか歩けないような状態でした。
２０年前からの症状だそうです。
もう、ご本人も、半分諦めていました。
でも、お帰りの時には、曲げていた腰も伸び、一歩一歩がしっかりとしました。
そして、翌日来院された際には、杖と、サポーターを家に忘れてきてしまいました
それくらい、しっかりと歩けるようになったんです。
この方の膝は、所謂、変形性関節症 と診断されていました。
関節軟骨ももう無いと言われたそうです。
確かに、やや変形はあるのかな？くらいでしたが、体重をかけずに、膝を曲げ伸ばしする動作には、全く問題がなかったのです。
要するに、構造体としての、膝関節に関しては、ほぼ問題はない。
あとは、体重のかけ方や、安定して立つという、‟意思”の部分。
本人は、いたってエネルギッシュです
立ちたい、歩きたい気持ちは伝わってきます。
意思の伝達の途中で、うまく構造体へ伝わっていなかったのでしょう。
この方の、経過が良かった点の、一番の要因は、自分の身体への信頼感をしっかり持っていた事。
『手術も何回も勧められたんだけど、
その度に、この自分の膝で生涯を終えたいんです
って言って断ってきました。』
この強い意思を持ち続けたからこその、結果であると思います。
時には、自分の身体が言う事を聞いてくれず、思うように動かない、痛い、辛い・・・
身体との親和性が取れていない状態の時もあります。
『意思』 と 『構造体・身体』 との、シンクロ／親和性 この関係性を整えることが施術家の役割なのではないかと思います。
構造体の歪みを整える事も
意思の方向性を後押しすることも、
意思と身体の、中間で、伝える役割をする、神経の働きを整える事も、
全ては、その親和性を図るために必要な過程にすぎないのでしょう。
今日は、何人の方に、そのお手伝いが出来たのでしょうか？
まだまだ未熟な点がたくさんある気がします。
また明日は、今日よりも少し成長出来たらと思います。
本日もありがとうございました(^_-)-☆
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