「姫路」と聞いて、ぴんときたことがあります。
関西の人ならよくご存じと思いますが、姫路は京都や大阪から出る東海道線の終点なのです。

思えばこの頃(4年前)の父はまだ、周りの人に尋ねて切符を買うぐらいのことはできたのですね。
でも、残念ながら新幹線や特急券を買うまでの知恵は回らない...だから在来線を乗り継いだ。

品川のホテルで午前10時頃に姿を消し、何時にどこから電車に乗ったのかはわかりませんが
自宅、つまり小倉を目指したことは確かだったようです。

写真は姫路警察で保護されていた父のコートから出てきた帳票です。
名古屋駅から姫路までの行程が印字されています。
スクリーンショット 2018-05-12 22.19.47


名古屋駅で一度降りて、駅員に行程を尋ねたのでしょうか?
それにしても、その駅員とどんな会話を交わせばこんな行程になったのか。
駅員は父に、何かアドバイスはしてくれなかったのでしょうか。
この通りに乗ったとすれば、父が姫路駅に着いたのは午前1時過ぎ...。

この年の4月6〜7日はまだまだ寒く、姫路警察に保護されるまで、
父がひとり、どこでどんな思いで一夜を明かしたのかと思うと、今もいたたまれなくなります。

もっとも当の本人は、そんなことまったく覚えちゃいないわけですが。
やれやれ(←村上春樹風)。



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