作品賞、最低監督賞、男優賞に女優賞と主要部門を総なめにする不名誉となった同作は、ヒラリー氏の汚れた真実と民主党の知られざる歴史を描いて大統領選挙前に公開されていた。また、2大スーパーヒーローが共演して話題になった「バットマンvsスーパーマン」は、バットマン役のベン・アフレックとスーパーマン役のヘンリー・カビルが最低コンビ賞、悪役を演じたジェシー・アイゼンバーグが最低助演男優賞を受賞するなどこちらも4部門に名を連ねている。


作品賞に選ばれたのは、ヒラリー氏の汚れた真実と民主党の隠された歴史を分析するとうたい、大統領選を前に公開されたドキュメンタリー『ヒラリーズ・アメリカ:ザ・シークレット・ヒストリー・オブ・ザ・デモクラティック・パーティー(原題)』。本作を手掛けた作家のディネシュ・ドゥスーザは最低男優賞と最低監督賞を受賞。最低女優賞にも輝き主要部門をほぼ独占した。


 同賞は毎年ハリウッドで授賞式が行われているが、最も不名誉な賞だけに出席するスターはほとんどいないことで知られている。(ロサンゼルス)

第37回ゴールデンラズベリー賞の受賞結果は以下の通り。

■最低映画賞
『ヒラリーズ・アメリカ:ザ・シークレット・ヒストリー・オブ・ザ・デモクラティック・パーティー(原題) / Hillary's America: The Secret History of the Democratic Party』

■最低男優賞
ディネシュ・ドゥスーザ(本人役として)『ヒラリーズ・アメリカ:ザ・シークレット・ヒストリー・オブ・ザ・デモクラティック・パーティー(原題)』

■最低女優賞
ベッキー・ターナー(ヒラリー役として)『ヒラリーズ・アメリカ:ザ・シークレット・ヒストリー・オブ・ザ・デモクラティック・パーティー(原題)』

■最低助演男優賞
ジェシー・アイゼンバーグ『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』

■最低助演女優賞
クリステン・ウィグ『ズーランダー NO.2』

■最低リメイク、パクリ、続編映画賞
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』

■最低スクリーンコンボ賞
ベン・アフレックと彼のイカした永遠(Forever)のライバル:ヘンリー・カヴィル『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』

■最低監督賞
ディネシュ・ドゥスーザ&ブルース・スクーリー『ヒラリーズ・アメリカ:ザ・シークレット・ヒストリー・オブ・ザ・デモクラティック・パーティー(原題)』

■最低脚本賞
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』

■バリー・L・バムステッド賞
『ブラック・ファイル 野心の代償』

■ラジー名誉挽回賞(ラジーの救い手賞)
メル・ギブソン