バブルは来るのか | リバティ大家の不動産雑記

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東京下町に勤務するサラリーマン大家の記録です

最近、非常に活況を呈している株式市場ですが、


「これはバブルだ」とか、「行き過ぎた株価だ」という声も


結構あります。

その一方で「本格的なバブルはこれからだ」とか


「バブルが起きてほしい」というバブル待望論も出てきました。


これについての私の考えですが、まず現状の株価については、今までも


繰り返し書いているように、良好な企業業績を反映したもので、


まったくバブルではないと考えています。


もちろん、これだけ一気に上げれば、ある程度の調整は避けられませんが、


それは下落というよりは、あくまで調整の範囲に留まると思います。


それでは今後、本格的なバブルがやって来るのかということについては、


私は「バブルは来ない」と考えています。

その理由は、まず現在日本は金融緩和政策を採っています。これに対し、


米国はすでに金融引締め政策に転じ、欧州もこれに続こうとしています。


このことだけを見れば、今非常に日本にバブルが起きやすい状況である


ことは確かです。

しかし逆に言えば、日本は金融引締めの余地が十分あるということです。


ここのところの株高で忘れがちですが、今でも日銀はETFを買っています。


日銀の下支えがあったからこその、現在の株価なのです。


もし、株価水準が実体経済をかけ離れて高くなるようなことがあれば、


日銀はETF買いをやめるでしょう。そんな状況で、なおかつETF買いを続ければ、


国家がバブルを作り出していると、国内外から非難を浴びることになるからです。

日銀がETF買いをやめるということ、すなわちそれは金融引締め策の一つですから、


市場に与えるインパクトは、大きなものになると思います。

さらに、可能性は非常に低いでしょうが、もう一歩進んで日銀が保有するETFを


市場に放出するということになれば、バブルどころか暴落が起きかねません。

またETFに直接手を付けなくても、国債の買入額を調整することで、ある程度


金利のコントロールが出来ますから、間接的に株式市場に影響を与える


ことも出来ます。


日銀は金融緩和策については、ほぼ手段を出し尽くしている状況ですが、


逆に金融引締め策はいくらでもあるのです。

ただし、日銀が目標としている物価上昇率2%には、まだほど遠い状況ですから、


当分現状の金融緩和策を続けるでしょう。その過程で、日銀が物価上昇を


優先して、ある程度のバブルを容認するということは考えられます。

そのときは、素直に相場に乗れば良いというのが、私の考えです。


それと、単に株価の水準だけでバブルだとかバブルじゃないとか言うのは


間違いです。仮に日経平均が3万円になったとしても、それが企業業績を


反映したものであれば、バブルではありません。

願わくば、そうなってほしいものです。