老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

       さんしゆゆのはな

2018-03-19 10:14:56 | 俳句

      

    ☆    山茱萸は漢名にして花はよき    森澄雄

 森澄雄の句集の中にこの句。
いつも 山茱萸 の文字を書く?パソコンで打つ時、この文字は出てこない。
山(やま)を打ち、茱萸(ぐみ)を合わせて 山茱萸 (さんしゆゆ)となる。

ミズキ科の落葉小高木の花で、中国・朝鮮半島が原産だ。
なるほど!

         
     
季語歳時記に、山茱萸の実は、秋珊瑚又はやまぐみと書いてある。

三月ころ散形花序に黄色 の小さな花をびっしりとつける。
秋に楕円形の実が赤く熟す。実 の大きさ十五ミリくらい。実は薬用になる。

納得、秋になると紅い茱萸に似た実をつける。茱萸の文字はここからか。
ちなみに 茱萸は グミ科グミ属の総称と書いてある。

お亡くなりになってから、森澄雄さんの俳句に接している。
平明で、すーと心に入ってくる。何日か経ってから、じわじわと心の底に滲んでいる。

漢名だろうが、朝鮮語だろうが、横文字のカタカナだろうが、山茱萸の花を見た時に、黄色に烟っている花に、良き花だな~との感慨が。
句帳に記す時、そうか、この名前は漢名か?
私と同様、パソコンで打つ時スムースに運ばぬことがあったのかも。
そんな気がして 楽しい句だ。

      🍒     山茱萸の花に風くる段畑
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