先日は「人」のことを中心に書きましたが今日は「シンボル」の話です。             

 6月にライトアップが再開された熊本城ですが(6月2日の記事参照)、昨日開かれた蒲島知事と大西市長の話し合いで天守閣については平成31年までの復旧を目指すことを確認したとのことです。  http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/5004889941.html 
 大西市長は先月の記者会見でも「3年後には何らかの形でお見せできるようにしたい」と述べておられました。31年のラグビーワールドカップの開催等も念頭に、まずは天守閣を復興のシンボルとして復旧させようと県と市が連携して進めていくことがより明確になりました。

今朝のお城

 建物自体大丈夫なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、熊本の方はご存じのように、かつての天守閣は西南戦争の時に焼失し、今ある天守閣は鉄筋コンクリートで再建されたもので構造的にも大丈夫だそうです(もちろん古い写真や絵地図などをもとに瓦の列や数まで細部にわたって忠実に再現されています)

  ただ、重要文化財等にも指定されている貴重な石垣や櫓をどう復旧していくかについては、ざくっと言って「歴史的価値の保存・再生(残っている資材を生かし昔ながらの工法で)」と「多くの人が訪れる場所としての耐久性・安全性確保(最新の技術・資材で耐震性等にも配慮したものに)」の両方考えないといけません。復旧した天守閣を見てもらうにしても、そこまでの導入路の安全性確保も図らなければならないだけに(まだまだ立ち入り禁止エリアたくさんあります)担当の方々も大変だと思いますが、過去の記事でも書きましたように、やはり熊本の人たちの誇りであり、復興へ向けて多くの人たちを元気づけてくれるであろう熊本城の復旧がいい形で進むことを願ってやみません。