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2017年03月11日

漫画『木根さんの1人でキネマ』1巻の感想とあらすじ

『木根さんの1人でキネマ』1巻の感想。


木根さんの1人でキネマ
著者:アサイ
掲載:ヤングアニマルDensi
1巻発売日:2015年12月25日

三十[バキューン]歳の木根真知子(きね まちこ)は、映画鑑賞と感想ブログを趣味に持つ独身OL女性。映画をこよなく愛する彼女の休日の過ごし方は、映画館かレンタルか有料チャンネルで映画を楽しみ、その感想を自らが持つブログ「1人でキネマ」にアップ&ツイートすること。
映画鑑賞が一般的な趣味ではあっても、真知子の好みは極端に偏ったディープなラインナップなため、迫害を恐れ会社では趣味を隠して頼れる課長という姿に擬態していた。映画談議をしたくても周りの子たちとは話を合わせられず、ネットで寂しさを紛らわせることも叶わず、これまでの出来事を思い返して「憎い」と連呼するが、それでも映画友達が欲しいと真知子。
そんなある日、映画三昧の優雅な休日を過ごそうとしていた真知子のもとに、雨でびしょ濡れの同期で入社した女性が訪ねてきて・・・。

映画愛が強すぎるあまりにこじらせちゃった独身三十代女性が、誰かと一緒に楽しみたいけどカミ合わないジレンマを抱きながら、突然部屋に転がり込んできた後輩女性や周囲の人たちを相手に悪戦苦闘する日々を描いた物語。
映画鑑賞を趣味に持つ女性の日常を描いたコメディ漫画。実際に存在する映画作品やジャンルに対して、あれこれウンチクを交えて登場人物が熱い談議を繰り広げる作品です。なんか面白い漫画ないかとネット巡りしてるときに見つけ、ちょっと話題になっていたので読んでみました。

映画には人それぞれ好きなジャンル、独自の楽しみ方があり、それに対しては本来他人がとやかく言うことでもない個人の領域。その人なりの譲れないこだわりがあったとしても、それを押し付けるのはただのエゴ・・・なんですが、どうしても黙っていられないこともありますね。
で、この作品、人の領域とかおかまいなく、良い年した大人気ない人たちがとにかく己の趣向や愛を声高々に叫び、独自の映画論を熱く語る作品。
まず、注意点なんですが、この作品は1つの映画作品に対して、深く掘り下げたり考察するような作品内容ではありません。独自の映画論や愛を語る三十代女性のフィルターを通して見る日常を描いた作品なので、そのあたりを期待されると肩透かしをくらってしまうと思います。

主人公・木根真知子、三十ウン歳独身、趣味が映画鑑賞と感想ブログ、ここまでならいたって普通のOL女性。仕事も出来て美人でスタイルも抜群ではあるんですが、映画好きをこじらせてしまったせいでちょっと鬱陶しい残念美人です。趣味を共有できる友達もいないことから、休日の過ごし方は映画館やレンタルを利用して1人で映画三昧の時間を送り、自身が運営するブログ「1人でキネマ」に感想を書くのが日課。
そんな木根の部屋に突如訪れてきたのが同期で既婚者の水城香澄。開口一番「夫が浮気して・・・」――いきなり重いな。浮気話を聞いてると映画の話題に移り、木根が思ういい映画『バッドボーイズ2バッド』を紹介。その映画でスカっとできたようで、夫と話し合いをするために帰ったんですが、「離婚してきた」と佐藤香澄になって再び登場。荷物を持って木根宅に転がり込んできたことで2人同居生活が始まりました。
映画好きでこじらせちゃった木根さんと、普段あまり映画を観ない佐藤さんの2人をメインに物語は進行していきます。

内容は1話完結型で、その都度題材となる『ターミネーター3』、『スターウォーズ』などの映画や、『ゾンビ映画』というジャンルに対して、木根さんが独自の映画論を主にやっと出来た友達の佐藤さんと語り合うだけ。映画好きならではのあるあるだけでなく、オタクレベルまで没頭できる対象がある人にも共感できる部分はあると思います。
もちろん彼女は既にそれなりの社会経験を積んできた身ですから、趣向なんて人それぞれだということも分かってます。しかし、つまんねー映画を他人に合わせて「面白い」と言うぐらいなら、「喉笛かっ切って死んでやる」とまで言い放つ木根さんです。客観的視点なんておかまいなく、感じ方は千差万別だと理解していても、自らの思いのたけを咆哮します。ほとんど独り語りか佐藤さん相手にですけど。そんなに深いことを語っているわけではありませんが、むしろそこが良く、自らが愛するモノに対して熱い想いをぶつける姿は素晴らしいと言いたいですね。

賛否両論真っ二つに割れそうな作品だと思います。世代が異なるので題材となった作品は半分ぐらいしか観たことありませんでしたが、それでも結構主人公に共感できることもあったので私は楽しめました。画力は高いので絵はみやすく、話はテンポよく進むので読みやすく、全体的にハイテンションなのも良かったです。そしてなんといっても、木根さんの語りが秀逸で面白い。
木根さんの状況に対してタイトルの「1人で」がちょっと皮肉めいてるのも面白い。木根さんには佐藤さんという友人兼同居人が出来きたにも関わらず、映画に関しては分かり合えないことが多く、楽しそうではあるけど口論も絶えません。この温度の差がまた面白く、木根さんの破壊力を引き上げてる要因にもなってますね。ただ、ときおり想いを共有できることもあり、感動しそうになるんですが、毎度絶妙なオチによって笑いに変えてくれました。
次はどんな映画を扱うのか楽しみですね。続きも読んでみようと思います。


【eBookJapan】 木根さんの1人でキネマ


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この記事へのコメント
ハネ吉さん、はじめまして。
僕は漫画、映画、読書(ノンフィクション)好きで、この作品
は映画ファンの「あるある」な姿をドキュメント(ノンフィク
ション)したものを、パワフルなギャグ漫画に昇華した作品だ
と思っています。
子供時代の木根さんが遠くまで自転車に乗り、立ち見したイン
ディ・ジョーンズの幕が終わったあとの緊張感と疲労感が最高
だったとするくだりは、小さなころに映画館(特に洋画)デビ
ューした人でなければわかってもらいにくい哀しさです(苦)

Posted by 泰然 at 2017年10月07日 07:59
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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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