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2017年09月18日

漫画『微熱空間』1巻の感想とあらすじ 家族になった同い年の高校生男女が織り成す姉弟ラブコメディ

『微熱空間』1巻の感想。



微熱空間
著者:蒼樹うめ
掲載:楽園 Le Paradis(ル パラディ)
1巻発売日:2016年4月28日


あらすじ・概要

再婚する父親から「弟が出来るぞ」と聞かされ、思春期の貧困な発想から可愛い男の子を期待していた高2女子の中ノ瀬亜麻音(なかそね あまね)。
再婚する母親から「お姉ちゃんが出来るわよ」と聞かされ、思春期の貧困な発想から包容力ある大人女性を期待していた高2男子の赤瀬川直耶(あかせがわ なおや)。
期待を(勝手に)膨らませて対面するも、実は僅か3日の違いしかない同い年の姉弟であったため、少しだけ落胆してしまう亜麻音と直耶。年齢も変わらない異性と同じ屋根の下で暮らすことに戸惑いながらも、姉弟として距離を縮めようとするが、2人の内に芽生え出した感情はいったい・・・・。

再婚夫婦の連れ子同士で姉弟になった2人の少年少女が、家族としての絆を深めようと生活を共にするなかで、打ち解けつつもちょっぴり甘酸っぱい思春期ならではの悩ましい姿を描いた物語。
家族になった同い年の少年少女による義姉弟ラブコメ。帯での謳い文句は「今日から姉弟(きょーだい)」。女性向け漫画雑誌「楽園 Le Paradis(ル パラディ)」にて2014年発刊の14号から連載開始。
作者はアニメ化もされた人気漫画『ひだまりスケッチ』や、キャラクター原案を担当した『魔法少女まどか☆マギカ』で広く知られる女性漫画家・蒼樹うめ(あおき うめ)先生。

感想

「思春期」っていうのは誰しもに訪れるものですが、いつ始まって何があってどう終わるのかは曖昧なところ。大人とも子供とも言い難く、身体的な変化にとまどい、心が不安定になる微妙なお年頃ですね。自分自身の感情にも、変化する環境にも何かと振り回されがちになります。
この時期は様々な問題に直面するもので、それによって多くの物語が生まれることから、必然的に創作物のテーマとして扱われやすく、この思春期の少年少女を描いた作品は今も昔も変わらず高い人気を誇っています。例を挙げたらキリがないんですけど、漫画なら『富士山さんは思春期』、小説なら『西の魔女が死んだ』、アニメなら『あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ』辺りが個人的にはおすすめ。
今回紹介させていただく漫画『微熱空間』も、まさに思春期真っ只中の男女2人を描いた作品になってます。

表紙の少しツンとしながら上目遣いで見つめる少女と、その向けられた視線にちょっと困惑してる少年のかわいいイラストに惹かれました。
内容をざっくり説明すると、高校生という多感な時期に親の再婚で姉弟になった同い年の主人公とヒロイン。一つ屋根の下でぎこちないながらも少しずつ打ち解けていくが、果たして芽生えた感情は家族愛?それとも・・・といった感じのお話。
同居型の王道ラブコメディ。うめ先生はどうにも「ひだまり」の印象が強過ぎるため、百合チックなアットホームコメディの印象しか持ってなかったんですけど、むしろこの作品のようなベタベタなラブコメこそ本領発揮する漫画家さんなのかもしれませんね。と言っても、ラブの方向性についてはまだ不透明ではあります。

メインを張る2人がとにかく可愛い。これに尽きます。
弟が出来ると聞いて無邪気で愛くるしい小さな男の子を(勝手に)期待していた女子高生・中ノ瀬亜麻音(なかそね あまね)と、姉が出来ると聞いて「うふふ」な大人女性を(勝手に)期待していた男子高生・赤瀬川直耶(あかせがわ なおや)の2人です。実際対面すると同い年だったわけですけど。
亜麻音はそのせいで最初ちょっとぶーたれてましたが、それでもまだ妄想してた光景を諦めきれないのか、3日違いしかない直耶に「お姉ちゃんって呼んでみない?」なんてことを提案。実際そう呼ばせてたいそう喜んでいながら、いざ自分の手番で弟を呼び捨てにしてみると、顔を真っ赤に染めて逃げちゃうとかね。しかも、自分の部屋で弟の名前を呼ぶ練習に励む亜麻音・・・。もう可愛くて微笑ましいにも程があります。

どちらかというと直耶の方が亜麻音を異性として意識してる部分が大きく、彼女との何気ないやりとりのなかでもドキドキ胸を高鳴らせている場面はちょくちょくあります。
ただ、突然可愛い女の子と同居生活が始まったという状況ですので、年頃の男の子ならいたって健全と言えるでしょうね。

2人ともこの再婚自体は素直に祝っているため、まだ家族になったばかりで上手く相手との距離感を掴めないながらも、お互い家族として親交を深めようと努力してる印象は受けました。変に糸が複雑に絡まってドロドロな展開になることはなく、そこはうめ先生らしいアットホームな心地よい雰囲気が醸し出されていたと思います。
今のところは安心して見守れる関係を築いています。ただ、どうしてもこういう形の関係だとラブの部分を期待せずにはいられないもので、そこは直耶だけでなく亜麻音もたまに相手を異性として意識してしまう描写があり、それが良いアクセントになってゲスな私を盛り上げてくれました。

とても良いとは言ってもこれだけだといたって普通のラブコメ。ですが、やっぱり含まれた百合成分によって、物語はさらに面白い展開へ突入であります。
亜麻音の親友として登場した九条郁乃(くじょう いくの)。黒髪のちょっとキツそうな印象を受ける彼女は、ガチで亜麻音に恋愛感情を抱く百合っ子少女でした。
直耶から弟ではなく男の部分を感じ、亜麻音は自分のものだとでも言いたげに牽制してくる様子は、はっきり言って面白すぎます。かませポジションでしかないのかもしれませんけど、彼女の存在によって、微妙な距離感にあった姉弟の関係は、さらに微妙な距離感で形成された三角関係へと変形され、今後の展開への期待を一層膨らませてくれることになりました。

そんなこんなで、突然家族になった思春期の少年と少女が織り成すラブコメ漫画『微熱空間』1巻の紹介でした。気持ち悪いと自覚してはいても、顔の緩みは抑えられず終始ニヤニヤされっぱなし。
キャラクターの造詣、内面、仕草、やりとり、全てが可愛かったです。特に私の中では亜麻音の可愛さが頭ひとつ抜けていまして、お姉ちゃんらしさを見せようとする姿が微笑ましく、そこへ不意打ちで撃ち込まれる“甘え”がたまらな過ぎる愛らしさを演出していました。
あと、うめ先生は女性漫画家でありながら、思春期の少女だけではなく、少年の悩ましい葛藤もしっかり描き出せていたと思います。どちらも描ける漫画家さんは貴重ですね。
さてさて、いったいどうなるのでしょうね。このまま家族愛を貫くのか、それとも恋愛へとシフトされるのか、そして百合っ子がどう絡んでくるのか。タイトルには「微熱」と書いてありますので、それほど激しく目まぐるしい展開にはならず、このままゆるふわなラブコメ模様が続くのかもしれませんね。
とにかく気になる要素は多く含まれていますから、2巻も楽しみで仕方ありません。

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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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