近所の映画館が土曜日までこの世界の片隅にを上映するはずが急きょ来週末まで延びたと聞いて来週もう一度見に行こうかなあと思っています。
どうしてもすずさんと祖母を重ねてみてしまう(いや実際には全然違うんですけどもちろん)
多分、そんな方も多いのではないのかな。
祖父のことを調べたり、先祖の事を調べても写真は白黒だし、資料は少ないし、やっぱり別世界という認識が強かったのだけど、あの映画を見て別世界というより延長線上に今があるんだなと思うようになりました。
あの日があって、次の日もまた次の日も日常はどんどん進んで行って、毎日を悲しみや怒りや苦しみを抱えながら、時々笑えるようになって、やっぱりお腹はすいて。
そうやって生きて行って今がある。
過去は別物ではなくて繋がったものなんですよね・・・。
祖母はしずえ、大伯母はすみえというのですが、二人は仲良しで「すみちゃん」「しずちゃん」と大人になってからも呼び合っていました。
なんか「すみちゃん」「すずちゃん」と似てる気がしてどきっとしてしまったり(笑)
私の3歳の頃の七五三の写真です。
ちょっと見えづらいのですが腕のところにはお花(何かわからないけど)全体には格子?(赤と白のチェック地)に千代紙風の色の折り鶴があしらわれています。
祖父母宅で写真を撮りました。
お着物を着せてもらって嬉しかった記憶。
ぜーったいに新しいものを買ってくれるような家ではありませんでした。
これは伯母が子供の頃着た着物。
3歳で着てたら昭和21年の時に着た着物です。
でも昭和21年に着物を買う余裕なんてなかったと思います。
母に確認したら「おばあちゃんが若い頃に買った着物を子供用に直したって話してたよ」と。
つまり多分戦前の着物なんですよね。
こんな派手なの娘時代にしか着れない気がするんですけど(着物詳しくないのでわからないですけど)娘時代に着たのだと多分広島で購入していると思います。
(結婚してからは東京で暮らしているので東京で購入してたら昭和15年以降だけど妊婦だったりでこんな着物着てない気がするし)
なんとなくお嫁入りの時に持たされたとか独身時代の頃の着物とか。
子供の頃、祖母と大伯母が写真館で着物姿で写真を撮っているのを見たのだけれど、それはもうあでやかな着物姿で。記憶にあるのは紫や赤や鮮やかな色の着物。
おばあちゃんが若い頃は戦争一色で、白黒の世界しかないと思っていた子供心にこんなに現代と同じようないやそれ以上におしゃれな文化があったんだ!と思ったのを覚えています。
大事にずっと取っておいていたんでしょうね。
髪飾りのリボンはなんとデパートとかでいただく普通のリボンです(笑)
お買いものの帰りも道端でこれはよもぎだよ、とかつくしだよといって摘んで帰って夕飯に出る時もありました。これ、バブル期の話です。祖父は自衛隊を陸将補で退官後大手企業で働いていて多分もう退職したかしないかくらいだと思います。物がないとかお金がないとかそういうのではなく、無駄はしないし、あるもので知恵を使って生活するという癖がついていたのかもしれません。なので映画中ですずさんが色々知恵をしぼって食事の工夫をするところやあのおっとりとした話し方とか祖母を重ねてみてしまうのです。