台湾の土産物屋や酒屋などでは、小米酒というお酒をよく見かける。たまたま入ったお店の人に聞いてみたが、小米から作られている醸造酒とのことだった。そして小米というのはいわゆる粟のことらしい。
紹興酒などは中国大陸から入ってきたものだが、この小米酒は元々台湾の原住民族の間で飲まれていたものだそうだ。
いくつか飲んでみたが、醸造酒らしくフレッシュで、銘柄によって酸味が強かったり、甘みが強かったりする。全体的に口当たりが良く、ツルツルいけてしまう。
これも銘柄次第ではあるのだが、総じていえば、どぶろくのように若干濁っていて雑味や酸味が強めのものが多いようだった。甘酒やマッコリのように少しとろみが強いのもある。
また原料に米やもち米が混じっているものもあるようだ。たしか純粋に粟だけを使用しているもののほうが高額だったような気がするが、クセも強い。
山の観光地なんかに行けば大抵売られているところがあるので、試してみるのも良いと思う。
【写真】2008年12月
【文章】2018年2月
【文章】2018年2月