2007-04-29_10.33.01

 以前の記事でも、ラオスで自分の乗っていたバスのタイヤがパンクしてしまったことを書いたが、ラオスでは比較的バスなどのタイヤがパンクしている光景を多く見かけた気がする。

 上の写真も車窓越しなので画質が荒くて恐縮だが、止まっているバスはどうやらタイヤを交換しようとしているらしかった。こういうときに乗客もバスから降りて、外の空気を吸いつつ作業を眺めたり、煙草を吹かしたりするのはよくあることで、白いシャツの男たちもそういう雰囲気に見えた。

 今ではどうかわからないが、当時ラオスで使われている車体は何世代も古いものが多かった。こちらの旧車マニア垂涎の記事でも見て取れる通りだ。ラオスの中では比較的道路事情がマシな首都ビエンチャン周辺や南部のメコン川流域の都市を結ぶ国道でも、やはり対岸のタイよりもパンクしているのを頻繁に見かけたのは、やはり車体の古さと無関係ではない気がする。もちろん他にもメンテの熟度などの要因もあるのかも知れない。

 上述の過去記事の乗っていたバスがパンクした時も含め、ラオスのこういう交通機関のトラブルには旅行中に何度か遭遇したが、乗客たちは慣れっこなのか、それとも諦めているのか、たいていおとなしく待っている場合が多かったと思う。ただし、上の写真はバスはもう少しでビエンチャンという郊外だったかと思うが、子供を抱いて荷物を持った人は、もしかしたら少し先を急いでいて、パンクしたバスを降り、他の通りかかったバスかタクシーでビエンチャンに向かうつもりだったのかも知れない。

 もちろん単なる推理に過ぎないのも多いのだけれど、こういった推理を働かせて情景を観察するのも、また旅の面白さなのだろうと思う。

【写真】2007年5月
【文章】2018年5月
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