Leicaの革ケースについて!大雑把な話しだが・・・。
Leicaについて語り出したら幾ら時間があっても足りない、Leicaの歴史はカメラの歴史であり、写真の歴史でもあり、ライカを愛する人の歴史でもある。初代エルンスト・ライツ、またオスカーバルナックの歴史でもある。
歴史?終わった過去の話ではない、ライカは今もこれからも常に進化し続けている。
100年後も300年後も一世紀の後も永遠に語り続けられるであろう、それがLeicaだ。
カメラ・レンズを守るケース、Leicaはケース、バッグも奥が深いのである。
Leicaの「ケース」と言っても歴史があるだけに様々なタイプがある。下はカバンだ。
これらは100年も前のカバンであり、たまにネットで見かけるがほとんど流通していない。ネット等で見掛けても劣化、カビがひどい物がほとんど、むしろ中古カメラ店で遭遇した物の方が状態が良い。価格も10.000万円以内であったり、30.000円くらいであったりとバラバラだ。
ケースは大きく分けるとボディとレンズを取り付け収納するカメラケースだ、これらは一応、速写ケースと呼ばれている。それとレンズを単体で収納・持ち運ぶレンズケース。もう一つは今で言うカメラバッグである、箱型と薄型の2タイプに分かれるが、呼び方は当時の資料によって「コンビネーションケース」や「セットケース」と呼ばれ、明確に分かれていない。大まかにはカメラケース、レンズケース、カメラバッグの3タイプだ、いずれも革製である。
これらのケースは大半が1930年前後に作られたものである。
薄型のタイプには様々な形、大きさがある。
上の写真のほとんどが1930年代か、20年代後半に作られたものだ。
私はカメラに限らず、元々カバン大好きなために、こういう古いLeica関連のカバンも収集している。
勿論、100年も前のものだが、ほとんどを現役として使用している。
1930年前後に作られた右端にある薄型タイプ、当時は小振りが多かった。だがシステムカメラメーカーとして発展していくにつられケースサイズも縦・横に大きくなる。
これは薄型タイプ、特に薄型タイプはまず見かけることはない。これは新品とは言わないが、貴重な個体である。
交換レンズ・フィルター、フィルムが収納できるよう知恵を出している。
同じ時代に国産カメラ技術は世界の先端にあったが、こういう部分にはあまり目がむかなったようだ。
右端の3つの穴はフィルム収納、下の両サイドは左と右で少し厚さが異なる、フィルター収納だが、当時のフィルターは今のように薄型でなくフィルターの種類によって厚みが異なる、また今で言うステップアップリング、当時はフィルターアダプタと呼んだ、
これらを収納する。あとは交換レンズや伸縮式レンズフードを収納した、と思われる。
これは購入時にアルミ製のパトローネに入っていた未使用のフィルムだ。