行けばわかるさ からの続き
 
 
2017年5月。
 

また勝手に面会交流に行って、息子カイトに会ってこようと決めた僕は、一応対策チームにそのことと、カイトに書く手紙について相談しました。
 
 
基本的にはみんな、僕が会いに行くことに関しては賛成して応援してくれたものの、ナミさんは少し心配していました。
 
 
ナミ「ユリさんが病気っていうのはどこまで本当なんでしょうね? 
 
話を聞いている限り、病気というか精神的に病んでいるように聞こえてしまうんですが、うつ病とかそういうのではないんですかね?」
 
 
ユリのようなタマが、うつ病になるようなメンタリティを持ち合わせているかは謎ですが、精神的に病んでるのは間違いないでしょうね。
 

ナミ「ナミさんの病状はともかく、精神的に病んで寝込みながら、どんな被害妄想や思い込みをカイト君に吹き込んでいるかわかりませんから、カイト君のリアクションには注意してくださいね。
 
万一怖がったり怒ったりしているような様子があっても、取り合えず声をかけたら、すっと引いてくるぐらいの気持ちで行ってください」
 
 
ご心配ありがとうございます。
 
 
でも、僕はカイトと僕の間には絆があると信じています。
 
 
これまでも、ユリは自分が医師のアドバイスを無視して流産したときに、
 

「(Dragonが)赤ちゃんを殺した」

 
自分の父親が亡くなった時にも
 
「(Dragonが)じいじを殺した」
 
と、わけのわからないことをカイトに吹き込んできています。
 
 
それでもカイトは、僕が突然会いに行った際、最初はびっくりしていたけれど、最終的にはニコニコしていたし、手を振り手紙を受け取ってくれ、話もしてくれています。
 
 

僕はカイトの通学ルートや時間をじっくり考えた結果、今回は初めて朝の通学時ではなく、夕方の帰宅時にカイトに会いに行くことにしました。
 
 

そして――
 
 
まあ、ここはひっぱりたくないので、淡々と書いてしまおうと思います。
 
 
僕はカイトの下校時に、スクールバスが駅について、カイトが改札を入った中で祖母と落ち合うまでの間に、カイトに声をかけようと思いました。
 

カイトは数人の友達と一緒でした。
 

僕がじっとカイトを見つめていると、カイトは顔を上げ、明らかに僕に気づきましたが、友人たちから離れて僕のところには来ず、そのまま友人たちと遊びながら笑ったり話したりし続けていました。
 
 
仕方なく僕は近づき、「元気だった?」とカイトに声をかけました。
 
 
カイトは軽く頷きましたが、それ以上顔を上げて僕と目を合わせることもなく、僕らの間には、数年経っての再会の時ですら感じたことのないような、ぎこちない空気が漂いました。
 

それ以上僕はカイトと話そうとはせず、ただ手紙を渡しました。
 
 
カイトはそれを受け取りましたが、そのあとをつけていった探偵の話によれば、カイトは待っていた祖母(ユリの母)に会うなり、その手紙を開封もせずにそのまま祖母に渡してしまったそうでした。
 
 
その時の僕の気持ちを、なんといっていいのかはわからない。
 
でも、多分、同じ境遇にある皆さんは、わかってくれると思います。
 
 
 
とにかく、そんなわけで、僕にも仕切り直しが必要でした・・・。
 
 

 

 

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