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米軍基地が近いこともあり、外国人の多く集まる街、イテウォン（梨泰院）。ここには多くの焼肉店が点在しています。今回ご紹介をさせていただきますのは、そんなイテウォンの中でも、韓国ソウル市から「模範飲食店」の認定も受けている老舗の焼肉店「チャドルチプ（차돌집）」です。
チャドルパギ（牛あばら肉のスライス）で有名なチャドルチプ
チャドルチプを有名にした人気メニューは、牛のあばら肉を薄くスライスしたチャドルパギ。1人前、130g W16,000（日本円にして1,600円程度）。薄さ2mm程度で、日本でいうしゃぶしゃぶ用スライスに近いものがあります。イメージは、こちらです。
ただ、韓国ソウルまで行って、スライスされた薄いお肉を食べるというのもなんとも物足りないので^^; こちらは注文せず。牛だけでなく、豚肉にしても、薄切りスライススタイルのサムギョプサルもありますが、正直僕はその良さを微塵も感じないんです。薄いともう味が一緒じゃん、という。笑
そこで僕が注文をしたのは、通常の牛焼肉メニュー、생등심（セントゥンシム、日本でいう、牛ロース、サーロイン）。お値段は、1人前、130g W20,000（日本円にして2,000円程度）です。
さすが模範飲食店、おひとり様もOK?
お店はそう広くはないですが、清潔感のある店内でして、何よりありがたかったのが、「おしぼり」が出てきたところ。ウェットティッシュでも、おしぼりでも、日本の焼肉店であればまず確実に出てくるものが、韓国ソウルの焼肉店では出てこないこともザラ。この辺りは、とても助かります。
実はもう一つありがたいことが。まぁ無理だろうと思いつつ、一応「１人前だけでも可能ですか？」と聞いてみたんです。そしたら、「はい、大丈夫です」と。 え？ と思い、二度聞き。「大丈夫なんですか？」「えぇ」と。
まじかよ。。
韓国ソウルで焼肉となると、1人前表記はあっても2人前からの注文でお願いします、というお店が9割以上。「一人でも可」「おひとり様歓迎」をテーマにお店をプロモーションするケースもあるほど、おひとり様＝まだまだレアな場所な訳です。そんな韓国ソウルでも、牛焼肉でも一人前OKだったのは、果たして店員さんの気配りなのか、それとも模範店ゆえの計らいなのか、別にイレギュラーでもなんでもないことなのか。。真相究明はしませんでしたが（三度聞きとかしたら、なんだよ、と思われてしまいそうで。笑）、とてもありがたく感じました。
登場した생등심（セントゥンシム、サーロイン）
1人前だけで注文をしたものの、野菜（葉っぱ）も、付け合せもこれだけボリューミーに付いてきます。1人前、130g W20,000（日本円にして2,000円程度）といっても納得感があります。
牛肉だしなぁ、と、赤ワインもグラスで頼んでみました。タンニンがしっかりと感じる渋さもありつつ、口当たりさっぱりなミディアムボディの飲みやすい赤でした。
そして、サーロインを、赤く燃える火鉢で焼いていきます。
もう少し拡大しますと、こんな具合です。これで1人前、十分ですよね^^
サーロインを焼き始めます。
1人前が130gと非常にライトなボリュームなのですが、牛に厚みがないだけで横には大きい1枚。そのため、見た目にお粗末感がありません。
牛ということもあり、薄めの切り方ということもあり、早く焼きあがりました。店員さんからも「焦げてしまうので、焼きあがったら、小皿に移してしまうといいですよ」と言われました。
そして、焼きあがった牛サーロインを、韓国風にハサミでちょきちょきと切っていきます。
どうですか？ 美味しそうではないですか？ 実食してみます。
そのまま塩などをつけずに食べてもよし。葉っぱに巻いて食べるもよしです。
柔らかい。。
ブランドの韓牛というわけでもなく、値段もそこまで高くはないので、どんなものかと思っていたのですが、これは期待値を超える美味しさでした。霜降りのようにとろける、とはいきませんし、一定、牛の噛み応えと甘みがわかるのですが、かたさも臭みも微塵もありません。
それだけでもシンプルに美味しいサーロインながら、コチュジャンやにんにくなどとともに食べるとその味は倍に美味しく変化します。
本当に、ぺろっと食べきれてしまうボリュームながら、満足感はボリューミー。この味ならもっと頼めばよかったな、2人前だったかな。。とも思ったのですが、そうなると値段も2倍。一人焼肉で4,000円になります。それだとまた話は違うなぁと。値段とボリュームと味のバランスで見たときに、一人牛焼肉ができて、かつこの味で、というのがベストな形だと思い直しました。
チャドルチプのセントゥンシム（牛サーロイン）、これはおひとり様ソウルの穴場的おすすめ韓国グルメだと思います。僕の中でも「模範店」だと感じました^^
チャドルチプ (차돌집)の営業時間
月曜〜土曜： 11:30〜22:50
日曜：11:30〜22:30
チャドルチプ (차돌집)の場所は、こちら
- 味の良さ
- 雰囲気の良さ
- アクセスの良さ
おすすめ度
「普通に、あり！」 と思えたイテウォンの知られざる名店
