この日は、初めてのセカンドオピニオンに行った。
三週間ほど前に電話で予約をした。
お目当の先生は、金曜日に担当をされている。
受付時間が朝早いので、車で高速に乗って行く。

都内の大病院なのだが、いつもは田舎の病院にいるせいか、駐車場の金額に驚き。
停まっている車の種類が、高級車ばかりなことに驚き。

大人になってから、入院も外来も、今の病院しか知らなかったので、初めて来る大きな病院に戸惑った。

予約から1時間くらい過ぎて呼ばれた、初めてのセカンドオピニオン。

自分の病院の医者ではない、婦人科の先生と向き合う。

まずは、セカンドオピニオンの目的を確認される。

「現在の治療には概ね満足し、理解している。現在実施しているCCRT(化学放射線治療)後の効果判定までの期間の設定への意見と、腫瘍が残存した場合の次の手に関して、意見を聞きたい」という内容が、私のセカンドオピニオン依頼内容だった。

依頼に対しての回答は以下の通り。

1、CCRT(化学放射線治療)後の効果判定までの期間の設定

現在の病院:照射終了後3ヶ月後に効果判定。しかし、再発で腫瘍径も大きいため、月に一回以上の腫瘍マーカー判定とMRIなどでの画像判定をこまめに実施し、悪化した場合にすぐ対応できるようにする。

セカンドオピニオン先:現在の病院の方針で問題ないと思う

2、腫瘍が残存した場合の次の手

現在の病院:CCRTでの腫瘍の消失を目標に実施しているが、もし腫瘍が効果判定の3ヶ月後も残存した場合、TC療法が次の治療法となる。

セカンドオピニオン先:
今回は再発だが、手術は可能だと思う。


ここで、全身抗がん剤に難色を示していた私は、期待に胸が膨らんだ。

しかし、セカンドオピニオン先から告げられた内容は、予想外だった。

手術の場合は犠牲が必要。
直腸の温存は進めず、切除して人工肛門になる可能性が高い。
右の尿管周囲にがんがあるため、右尿管と腎臓の切除の提案もあるだろう。




3か月後に腫瘍が思ったよりも小さくなっていた場合は、上記の手術は犠牲が大きすぎるので、カテーテル療法などもよいのではないでしょうか、というところで話が終わった。

正直、言われた内容が衝撃過ぎて、診察室を出て、お会計に行く途中に、こらえきれずに泣いてしまった。


ちょっと待ってくださいよ。
ステージ1のがんだったのに。
ちゃんと子宮も取って手術して取り切ったのに。
それがたった8か月前なのに。
リンパ節も取って、リンパ浮腫にもなったよ。
また再発して、サイズも大きいけど、腸や尿管に浸潤しているわけではないのに。

人工肛門?腎臓摘出?話が大きすぎないか?

それをやって、がんが治る保証があるなら、やるかもしれないけど、その手術をした翌月に、肺に転移することもあるんでしょう?

治らない可能性が高いのに、長生きできないのに、そんなに苦しみながら生きなきゃいけないの?



有名な病院だったので、ここならば、低侵襲の方法を何か提案してもらえると期待していた。


勉強と覚悟が足りなかったな、と今となっては思うが、その時はただ、ショックでショックでつらかった。
こういう衝撃も含めて、セカンドオピニオンなのかもしれない。


セカンドオピニオンは、保険診療ではなく、自費診療のため、会計の数万円を支払った。
軽く国内旅行に出かけられてしまうくらいの金額で、その病院で治療を受けたわけでもないのに、それを支払ってもらったことに、夫に申し訳ないと思った。







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