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代4講 蝶々夫人のキャスト
ヤマドリはバリトンでした。

いつも思う事だけど、
プッチーニの蝶々夫人を上演するなら
プッチーニが書いた通り演奏するべき。
演出家が勝手に読み替えしたり
歌詞を勝手に修正するべきでは無い。
プッチーニが6回も書き直した完成版。
例え自分の知識と一致しなくても、
彼が書いた通りに演奏するべき。

蝶々夫人の出身地がおまーら?
長崎にそんな地名はない。
おーむらだろう。
と勝手におーむらと歌う人多い。
でも音楽的にも韻を考えても、
おまーらとおーむらは全然別物。
プッチーニがおまーらと書いたの。
その通り歌おうよ。
フレーズがトスカーナ弁なのを
勝手に標準語に直すのもやめて!
E c'avete sorelle?がオリジナル。
トスカーナではこう言うの。
Ed avete sorelle?って
勝手に標準語に修正しないで欲しい。

レオナルド・ダ・ヴィンチの絵に
その季節のその地方の花じゃないとか
その木はそこに生えてないはずとか
だったら正しい草木を描き足すの?
ジョットの絵の遠近法がおかしいって
描き直す絵画研究家いる?

プッチーニ作曲オペラ蝶々夫人
台本作者はイッリカとジャコーザ。

勝手に自分の好きなように書き直す
そんな権利は誰にもない。
有名な歌手だって
指揮者だって
演出家だって
プッチーニの許可を得てから
出直して来なさい!

プッチーニの試行錯誤が垣間見られる
代4講と完成版を照らし合わせて、
プッチーニが何を思って訂正したのか
シンクロして楽しんでいます。