同棲ダメ恋。→23歳 (その30)『恋の終わりと、はじまり・その4』 | ダメ恋愛。 ~下手な鉄砲、数打ちゃ当たる~

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バンカーばかりのダメ恋愛(実話)を、小説形式にて書いてます。※感想コメントはご自由に! 辛口な批評もOKです☆

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最初から↓

http://ameblo.jp/takuyakubaku/entry-11217134640.html

 

 

彩乃「何してるの?」

 

僕「え?」

 

 

彩乃は本棚の前に立つ僕をグイッ、と押しのけた。

 

そして、本棚の奥へと手を伸ばす。

 

 

彩乃「何か今、隠したでしょ?」

 

手を本棚の奥へと伸ばし、がさごそと探り続ける彩乃。

 

 

僕「べ、別に、何もぉ」

 

僕は今でもそうだが、嘘をつくのがとても下手だ。

 

すぐ顔や態度に出てしまうので、トランプのポーカーやダウトは、猿に負けるレベルだ。

 

 

彩乃「これ……」

 

彩乃は本棚の奥にあったゼクシィを取り出し、ぽつり、とつぶやいた。

 

 

彩乃「ふーん」

 

彩乃はそう言うと、再びゼクシィを本棚の奥へとしまった。

 

 

彩乃「ま、『ひよこクラブ』を買ってくるよりマシか」

 

そう言い残し、彩乃はパタパタと、どこかへ行ってしまった。

 

僕「あ……」

 

真っ白な壁に包まれた居間。

 

その中に、頭を真っ白な状態でたたずむ僕。

 

彼女は一体、今の言葉で、僕に何を伝えようとしているのだろう?

 

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