最初から↓
http://ameblo.jp/takuyakubaku/entry-11217134640.html
彩乃「何してるの?」
僕「え?」
彩乃は本棚の前に立つ僕をグイッ、と押しのけた。
そして、本棚の奥へと手を伸ばす。
彩乃「何か今、隠したでしょ?」
手を本棚の奥へと伸ばし、がさごそと探り続ける彩乃。
僕「べ、別に、何もぉ」
僕は今でもそうだが、嘘をつくのがとても下手だ。
すぐ顔や態度に出てしまうので、トランプのポーカーやダウトは、猿に負けるレベルだ。
彩乃「これ……」
彩乃は本棚の奥にあったゼクシィを取り出し、ぽつり、とつぶやいた。
彩乃「ふーん」
彩乃はそう言うと、再びゼクシィを本棚の奥へとしまった。
彩乃「ま、『ひよこクラブ』を買ってくるよりマシか」
そう言い残し、彩乃はパタパタと、どこかへ行ってしまった。
僕「あ……」
真っ白な壁に包まれた居間。
その中に、頭を真っ白な状態でたたずむ僕。
彼女は一体、今の言葉で、僕に何を伝えようとしているのだろう?
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