東洋はり灸整骨院の石丸です。
今回は「鍼灸とは?」というテーマでお話させていただきます。
このテーマは、僕ら鍼灸師の世界からすると、一般の方に「人生とは?」と聞くくらい、とても壮大な、答えがないようで、いろいろな答えが出せるようなテーマです。ですので、ざっくりとしたところでお話したいと思います。
みなさんが思い浮かべる鍼灸は、鍼を刺していく治療法だと思います。ですが、私たち鍼灸師というのは、実は針刺しではありません。鍼灸医学とは鍼を刺すことではありませんです。「鍼」と「もぐさ」という道具を用いて、患者さんの五臓六腑を整えることが究極の鍼灸医学です。
『四診法』(ししんほう)という、東洋医学独特の診断方法があります。『四診法』は何かというと
『望診』(ぼうしん)
『聞診』(ぶんしん)
『問診』(もんしん)
『切診』(せつしん)
と4つあります。
望・聞・問・切と私たちは言いますが、簡単に説明しますね。
『望診』は、患者さんが来られたときの、ぱっと見た印象のことです。「目つきが鋭いなぁ」でしたり、逆に「弱々しいなあ」、などそういった印象です。これはみなさんも感じたことがあると思いますが、それを東洋医学的に診るということです。
次に『聞診』というのはその人のしゃべり方や声のトーン、あとは、においなども考慮にいれます。
それから『問診』。これは実際に「どうなされたんですか?」と聞いて、「腰が痛いんです。」「肩こりがひどくて…。」というやりとりですね。
最後に『切診』というのが、脈を診る、お腹を触るという行為です。
この望聞問切を、『四診法』といいます。この『四診法』を行ってこそ真の東洋医学です。
この『四診法』、特に『切診』。脈を診たりお腹を診たりせずにいきなり鍼を打つような鍼灸院は、僕ら伝統的な鍼灸をしている者からすると、もはや鍼灸ではないと思っています。こういう『四診法』という東洋医学の土台の上に、「鍼」と「もぐさ」という道具を用いて患者さんの生命力、五臓六腑を整えるのが、真の鍼灸です。
余談ですが、昔ドイツで、東洋医学が盛んになりかけた時がありました。ドイツ人がツボの本を見て、「腰痛はここと、ここと、ここに鍼をしなさい。」と書いてあると、その通りに鍼を打ったわけです。それを何人かの患者さんに試し、効果を見ましたが、全然効果がない。「でたらめじゃないか!」と言って、鍼灸の本を捨てたそうです。
僕らからすると、それは効くはずがないですよ。僕ら鍼灸師は、先ほども言いましたが、針刺しではありません。
先ほど紹介したドイツ人の方は、この『四診法』を踏まえずに、特に『切診』、脈もお腹も診ずに、腰痛というだけで治療していますね。それでは治るわけがないです。たまに治る人もいるかもしれませんが、それでは本当の東洋医学ではありません。この望聞問切、『四診法』の上に真の「鍼」と「もぐさ」という道具を用いてこその東洋医学です。
鍼灸とは、針刺しではなく「鍼」と「もぐさ」という道具を用いて、患者さんの五臓六腑を整えることが真髄だと確信しております。
■「鍼灸とは?」の解説動画
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