タクシーの稼ぎ方 その2 休憩時間をどう管理をするのか?
前回、「タクシーの稼ぎ方 その1 時間あたりの回数管理は大切です」の項目で、時間当たりの売上よりも回数管理を行って、結果的に無駄だった空白時間を発見して次回に生かす。
そんなことを記しましたが、その裏側で大きな問題となってくるのは、今日記そうと思う「休憩時間管理」の件です。
会社によって休憩管理のやり方は違うので、一概には記せないのですが、休憩管理の方法が会社による自動管理なのか、自己申告なのかによっても大きく変わってきます。
会社による自動管理の場合、15分~20分タイヤが止まると、オートタコグラフが休憩と判断するやり方で管理を行っているため、無線待ちや羽田空港などの長時間の待ち時間が予想される場合、休憩にはしたくないのに休憩になってしまう恐れもあるのですが、そのお話は今回の件とは異なるお話なので、別の機会に記します。
また、最低でも1時間以上はタイヤを止めないと休憩とみなさない会社もあり、その場合も今回の話は関係ないかもしれません…
先日も記しましたが、時間当たりの回数管理を推し進めていくと、休憩時間をまとめて取ることが難しくなってきます。
例えば、1回や2回くらいは30分以上の休憩があったとしても、それ以外はまとまって取らないやり方を行っている「稼ぐドライバー」も多いようです。
例えばこんなイメージです…
タバコ休憩の5分、トイレに行った3分、コンビニに行った5分、付け待ちの10分などなど、それらの時間を積み重ねることで3時間の休憩を満たしていく感じです。
さらにひどくなると、信号待ちの1~2分に休憩ボタンを押すことで、休憩時間を増やす方法を行っている例も見受けられます。
確かにタコグラフ上も、自動日報上も休憩が180分だから、休憩は満たしたことになり、併せて時間管理上も効率が上がり「稼ぐ」やり方としては良いのかもしれません。
そして、このやり方で稼いでいるドライバーも多いように思います。
ところで、これって本当に休憩なのでしょうか?
休憩をめぐる明確な定義は無いのですが一般的には15分タイヤを止めることで休憩と考えられているように思います。
この15分は、付け待ちを15分以上行っていた場合、その時間が休憩時間なのか業務時間なのかが争われた調停で、付け待ち時間は労働時間に当たるという判断が下されたこと拠っていると記憶しています。
つまり、付け待ちは原則として休憩ではなく労働時間というのが、この業界の一般的な考え方なので、それを都合よく休憩に割り当てるのはいかがなものかと思うのです。
さらに、短時間の休憩時間の積み上げは、過労運転防止の観点からも奨励されるものではありません。
付け加えるなら、例えば20分の休憩を9回とって3時間の休憩時間を満たしたとしても、それが過労運転防止の要件を満たしているとは思えません。
しかし、「稼ぐ」という観点だけで考えれば、効率の良い休憩時間は必須です。
本日の教訓は、稼ぐためには休憩もコントロールしなければならないのですが、その休憩が本当に休憩とみなされるのかは別問題にしておきます。
ちなみに私は、これは真似できません!
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