1BOXタクシーの乗務日誌のようなもの

都内を走る1Boxタクシーの乗務日誌、タクシーブログのようなものです

交差点付近でお客さんを降ろしていたら、近くの交番からお巡りさんが近づいてきた!?!?

チキンな性格の私です。今回の内容も多少デフォルメしてお届けします。

本文をお読みいただいて、法律違反だ!あるいはマナー違反だ!と思われたとしたら、私の文章力の拙さによるものとご容赦いただければ幸いです。

 

お読みいただいている皆様は既にご存知の方も多いと思いますが、念のため記します。

厳密に記せば、交差点付近は人の乗降も含めて駐停車禁止場所です。

そうは記しても、多くのタクシーは交差点付近でお客さんの乗降を行っており、この道交法の規定への遵法意識は格段に低いのは悲しい現実です。

その一方で、駐停車禁止の違反は、ドライバーが乗っている乗っていないに関わらず、タクシー会社的には重大な道交法違反行為です。

いくつかある相互通報対象違反行為にあたり、警察から国土交通省へ違反内容が通告されます。

それらが累積すると、タクシー会社は国土交通省からのペナルティ対象となり、ヒドイ場合は車両停止などの処分を受ける可能性があります。

それ故に、ドライバーの意識が高い低いは別にして、駐停車違反はドライバー的には許されない違反行為の1つなのです。

このことを前提としてお読みください。

 

先日のことです。

足の悪いお客さん(障がい者割引対象のお客さんでした)を乗せていたら、交差点の先の横断歩道付近で停めて欲しいと言われました。

私は、横断歩道に車がかからないように、そして歩行者や自転車迷惑がかからないようにと、お客さんのリクエストよりも少し前に停めて清算を始めました。

そしたら、その交差点にあった交番からお巡りさんがおもむろに近づいてきたのです。

 

私は、直感的にヤバいと思いました(・・;)

お客さんも同じ思いだったようで「お巡りさんが来たから早く降りなきゃ」と言っています。

私は「もし、お巡りさんに何か言われたら、その手帳をお巡りさんに見せていただけませんか?」と一縷の望みを掛けるようにお客さんに頼みました。

お客さんは、困惑していたようですが、「分かりました」と言ってくださいました。

そのお巡りさんは、私がお客さんの清算をしているのを確認すると、清算が終わるのを待つように交番と私の車の間を行ったり来たりしています。

 

やがて、お客さんは降りて行き、足が悪いとは思えないほどの足取りで横断歩道を反対側に渡って行きます。

「横断歩道で停めて」とは言ったけど、揉め事に巻き込まれるのはゴメンというオーラをその背中から感じました…

私は、半ば恨めしそうにお客さんの背中を見送りながら、お巡りさんを見ると、丁度私に背を向けています。

「今がチャンス!」と思い、発進のウインカーを出し、ハンドルを右に切ろうとしました。

そしたら「ちょっと待って」とお巡りさんから声をかけられたのです。

 

絶体絶命です(笑)

もう逃げられません、この状態でも逃げるというドライバーが同僚にいますが、私は蛇に睨まれたカエルのように、その場で動けなくなりました…

「運転手さん、この車は何人乗りなの?」

今降りたお客さんは1人です。定員オーバーの話では無さそうです…

「6人ですけど…」

「英語はできる?」

なんだか話の方向が見えません…

「少しでしたら…」

「あの外国人さんたち乗せてあげてくれないかな?5人で荷物も多いんだけど」

 

どうやら、大きなタクシーを探していた外国人旅行者がたまたま交番に行って、その目の前で私がたまたまお客さんを降ろしていたようで、前のお客さんの清算が終わるのを待っていたようなのです。

 

とてもビックリしました…

そして、交差点から少し前に停めたことで、道交法違反でも無かったようです…

 

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