クレジットとは信用。 もし勤務先が経営破綻したら・・
こんにちは、せいなです。
もう20年近く前の話ですが、旦那の勤務先が経営破綻しました。
当時はけっこう大きなニュースになったので、日本中の人がその事実を知っているという状況でした。
社会的信用って、けっきょく会社の名前に左右されるのね・・というお話を書きたいと思います。
経営破綻のニュースが流れて数か月後のことです。
ちょうど私のクレジットカードの有効期限がきて、切り替えの時期になりました。
通常なら新しいカードが届いて、古いカードはハサミを入れて処分してくださいね・・という流れのはずです。
会社潰れたら信用もゼロになるのか?
ところが、その時は違いました。
いきなり封書が届き、中を開けると登録情報の確認をお願いします・・というものでした。
登録情報とはつまり氏名・生年月日・住所などの基本情報に加え、勤務先情報も含まれます。
早い話が「あんたとこの旦那の会社、潰れたでしょ?今はどうしてるの?再就職したならその情報教えてね」というものです。
ついでに穿った見方をすれば「無職やちっちゃな会社なら信用ないから、新しいカードあげないよ。」というふうにも聞こえます。
とても丁寧な文面で書かれていましたが、そういう思惑が透けてみえ当時はとてもショックでした。
ああ、今の我が家はクレジットカードすら発行してもらえない可能性があるほど信用がないんだ・・と。
ついでに言えば、大きなニュースになってしまったせいで(カード会社の知るところとなり)こんなものが送られてきたんだと、ちょっとマスコミを恨んだりもしました。
でも次に胸に沸いたのは怒りでした。
だってね、そのカード10年近く持ってましたが、一度も支払いを延滞したことないんですよ。
月々たとえ数万円であっても、キチンと毎月引き落としされてたんです。
10年近く積み上げたその信用は全く考慮されないのか・・と、沸々と怒りが沸いてきたんですね。
で、そのカード会社に電話しました。
そんな封書が届いたけど、これってやっぱりうちの会社が潰れたからですか?って。
出てきたちょっと年配気味の男性は一生懸命、弁解してました。
「不定期にランダムで確認書を送っているだけです。返送いただければすぐに新しいカードをお送りします。」
確かそんな返答でした。
ま、確かに「そうだよ、会社潰れたからだよ。」とは死んでも言えませんよね。
一般的な話ですが、カードの審査が下りなくてもその理由は絶対に教えてくれないみたいです。
たぶんこれはどのカード会社でもそうなのでしょう。
今回の件も、もしかしたら本当に「不定期にランダムな」確認書が「たまたま」私に届いただけかもしれません。
今となれば真実は知る由もありません。
でもですね、あまりにもタイミングが良すぎました。
もう本当に笑っちゃうくらい。(笑)
今なら苦笑いで済ませられるのかもしれませんが、当時はちょっぴり被害妄想気味になっていたのかもしれませんね。
結局、どうしたかというと・・
その確認書に必要事項を記入して送り返しました。
幸い旦那も再就職していたので、しばらくすると新しいカードが送られてきました。
それでめでたし、めでたし・・ではなく!
即、送られてきたカードから退会しました。
そうれはもう、すぐに!
それ以来、そこのカード会社のカードだけは二度と作っていません。
積み上げた信用はいったいどうなる?
私が怒りを覚えたのは、すぐにカードを更新してもらえなかったからではありません。
10年間積み上げた信用を、本人の不可抗力の問題でいともあっさりと切り捨てられたからです。
クレジットカードという名前をつけ信用でカードを貸与するのであれば、勤務先(←もちろん大事ですが)だけではなくもっと大切なものがあるのではないでしょうか。
何だか義理も人情もなく、味気ない世の中になったんだなぁと思った出来事でした。
補足すると、このカード会社は銀行系でした。
だから尚更、カードの発行に厳しかったのかもしれません。
今はいろんな系統のカード会社があって、審査もそれほど厳しくなくなっているのかもしれません。
もちろんカード会社によって審査基準や対応が様々なのは言うまでもないことです。
もう20年近く前の話ですし、全てがこんな対応ではないことを誤解のないように書き添えておきますね。
ちょっとほろ苦い過去の記憶でした。
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