序文―生きている間、未来を信じ、未来の運命に目を向け、気持ちを持ち上げることは、霊を肉体につなぎとめている絆を弱めることになり、霊がすぐに肉体から離れていくのを助けます。そのことにより、肉体がまだ消滅していないうちから、しばしば我慢しきれない魂は広大な無限の空間へ飛び立とうとしてしまいます。反対に、全ての考えを物質的なもの中にとらえる人間にとって、その絆は強固で、それを解くのは痛く、苦しく、死後の世界に目覚めることは心配と混乱をもたらします。 

祈り―神よ、私はあなたを信じ、あなたの無限の善意を信じています。だからこそ、人類が将来、無の世界へ戻る為に、知性と未来への熱望を人類に与えたのだとは信じられません。私の肉体とは私の魂を取り囲む、消滅すべき包みのようなものでしかなく、生きることを終えたときには霊の世界に目覚めるのだということを信じています。全能なる神よ、私の魂を私の肉体につなぎ止めている絆が解かれていくのを感じ、後にしようとしている人生という労働の精算を、もう少ししたら行わなければならないのだということを感じます。私が行った善と悪の行いの結果に耐え受けます。向こうの世界にはもう幻は存在しません。ごまかしも効きません。私の全ての過去が私の前で展開され、私の行った業に基づいて裁かれるのです。地上の富は何も持っていくことができません。名誉、富、虚栄心の満足、自尊心、肉体に結びついているのもは全てこの世に残されるのです。どんなに小さな荷物も伴うことはできず、それらどれもが霊の世界に於いてはほんの少しの役にも立ちません。私は魂に結びついた物だけしか持っていくことができません。それらはつまり、私の善と悪の性質であり、それらは厳正なる正義の秤にかけられ、私に与えられた地上に於ける地位と同じ厳密さによって、善を行うことのできた機会に、善を行わなかった時のことを計られるのです。(第十六章、九)

慈悲深い神よ、私の後悔があなたの元まで届きますように。あなたの寛容を私の所まで差し伸べて下さい。もし私の生存を延長して下さるのであれば、残りの人生は、私の中にある悪も行っていたかも知れない悪をも改める為に捧げます。私の順番がついにやってきたのであれば、新たな試練によって償うことが許され、いつか選ばれた者たちの幸せを得るに値することができるであろうという慰めの気持ちを持つことにします。完全なる正義にしか値しない一つの汚点もない至福をすぐに得ることができなくても、それを得る期待は永遠に妨げられるのではなく、働くことにより、遅かれ早かれ、私の努力次第で目的は達成することができるのです。善霊や、私の守護霊が私の近くにいて、私を迎えてくれるのだということを知っています。もう少しすれば、彼等が私を見ることが出来るように、私も彼等を見ることができるようになるでしょう。私がそれにふさわしいのであれば、地上で愛した者に会うことも出来るでしょう。また、ここに残して行く者たちは、いつかある日私に会いにやって来ることができ、永遠に伴にいることができるようになるでしょう。それまでは、私がここまで会いに来ることが出来るでしょう。私が攻撃した者たちにも会うことを知っています。私の自尊心、私の心の堅さ、不公平等、彼等に非難されるべきことを彼等が赦してくれ、彼等の登場が私を辱めることにならないようにして下さい。地上において私に対し悪を働いたり、悪を望んだ者を赦します。彼等に対する憎しみはありません。神には彼等が赦されることをお願いいたします。主よ、この地上の重たい喜びを未練なく棄てることができますように力をお与え下さい。そのような喜びとは、今から入ろうとする世界の純粋な喜びとは似ても似つかぬものです。その世界では、正しい者には苦しみ、悲しみ、惨めさは存在しません。罪のある者だけが苦しみますが、その者にも希望が残されるのです。善霊よ、また私の守護霊よ、この崇高なる時、失敗を犯さぬようにして下さい。私の信心が揺らいだときには、更に強められるよう、神の光の輝きが私の目に入りますように。注―この先Ⅴ、病人や霊に取り付かれた者への祈り参照。

スピリティズムによる福音」第28章、四十〜四十一より抜粋



今日のレッスン

死に対する恐怖はないけれど、愛する人達との別れはとても悲しくて寂しくて受け入れたくないのが正直な気持ち…
でも突然、予期せぬ事故にあってしまう事もあるかもしれません。 
そうしたらあの世での再会を願うしかないのですが、それぞれの魂の行き先が違うとなると、今世の日頃の行いをいかに良くして自由が利くステージへ行く努力を心掛けなきゃと思います。



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