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貪欲には二種類あり  聖ジャン・マリ・ヴィアンネ

2017-09-05 03:22:57 | 格言・みことば
 貪欲家には二つの種類があります。天国の貪欲家と地上の貪欲家とです。地上の貪欲家はすぐに過ぎ去るもの以上のことは考えません。彼は決して富に満足することがありません。かき集めます・・・。いつもかき集めています。しかし、死がやってくる時には無一文になるでしょう。このことについて、私はしばしば申しました。彼は全く、あまりに沢山の冬のための蓄えをする人々のようです。次の刈り入れが来たとき、もうどうすることもできません。心配の種になるだけです。何一つ持っていくことはできません。そっくり残していくのです。

 腐り出すと放り捨てなくてはならない蓄えを家一杯に積み重ねながら、一方、黄金やダイヤモンドのような宝石は放りっぱなしにしている人があるとすれば、皆さんはどう考えますか。宝石はいつまでもしまっておくことができるし、どこにでも持ち歩き、お金にすることができるのですよ・・・。ところが、皆さん、私共はこの人間と同じことをしているのです。私共はやがて終わりを告げるべき物質に執着して、唯一の真の宝である天国を獲得することについては考えないのです。

 天国の貪欲家である善良な信者は、この地上の富は殆ど問題にしません。唯、自分の霊魂を美しくすることを考え、永遠に自分に満足を与えてくれ、そして永遠に続くべきものをかき集めることだけを考えるのです。地上の王や皇帝や偉人をごらんなさい。彼等は大変富んでいました。しかし、彼等は満足していましたか。彼等が神様を愛していたならば、満足していたでしょう。しかし、そうでなかったら満足していません。私は神様を愛していない金持ちほどかわいそうなものはないと思います。

 聖人方は私共のように富に執着していませんでした。彼等は永遠に満足を与えるべきものに執着していたのです。

聖ジャン・マリ・ヴィアンネ


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