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浦川和三郎司教「第1課 私生活の30年(2)」『新約のはなし』1949年、中央出版社

2018-04-09 01:14:56 | 新・旧約聖書まとめ
浦川和三郎司教『新約のはなし』1949年、中央出版社

第1課 私生活の30年(2)
我が主の御降誕ー羊飼い及び博士たちの参拝


○童貞マリアの夫は誰でしたか。

△童貞マリアの夫は、義人にして敬虔深い聖ヨゼフでありました。
 天主様は、聖ヨゼフを御子の養父、かつ聖母の保護者とお選びになったのです。夫婦はナザレトに住んでおられました。


○そうすれば、イエズス・キリスト様がベトレヘムに生まれ給うであろうという預言は、どのようにして成就しましたか

△聖母がエリザベトを御訪問になった後、ローマ皇帝アウグストゥスから、国勢調査の命令が下りまして、すべてのユダヤ人は、おのおの原籍地に帰り、その名を届けねばならぬことになりました。聖ヨゼフと聖マリアは、ダヴィド王の後裔で、ダヴィド王はベトレヘムの人でしたから、御両人は戸籍の調べを受けるためにベトレヘムへと旅立ちなさいました。


○ベトレヘムで、何事がありましたか。

△ベトレヘムに着いてみると、戸籍調べのため、多くの人々が各方面から来合わせていますので、貧しい御両人は、宿を求めることができません。やむをえず、町はずれの馬小屋に入って一夜を明かされました。その馬小屋で、12月25日の真夜中に、我らの主イエズスキリスト様は御降誕になり、マリア様はその幼い御身体を産衣に包んで馬槽(うまぶね=かいばおけ)にねかせました。


○第一に御主を礼拝したのは誰でしたか。

△第一に御主を礼拝したのは、羊飼いでした。彼らは、夜中に羊の番をしていますと、突然天使が現れまして、救い主の御降誕を告げました。それからたくさんの天使が天にあらわれて

「最(いと)高きところには神に栄光 地においては善意の人に平和あれ」と歌って、天主様を賛美しました。羊飼いたちは、さっそくベトレヘムの馬小屋に駆けつけ、幼きイエズス様を伏し拝みました。


○羊飼いの次に参拝したのは誰でしたか。

△東国の博士たちでした。
 イエズス様が御降誕になったとき、天に不思議な星があらわれました。それを見た東国の博士たちは、これこそ救い主がお生まれになった印だと悟りまして、その救い主を拝むため、はるばるエルサレムへやってまいりました。

「御降誕になったユダヤの王さまはどこにいらっしゃいます?
 私たちは、東の方でその星を見まして、
 拝みに参ったものであります」
と言いました。

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○その時ユダヤの王は何をしましたか。

△ユダヤの王ヘロデは、もともと外国人で、悪だくみをめぐらしてユダヤの王位を奪ったものですから、ユダヤの王様がお生まれになったと聞くや、大いにうろたえ、司祭長や学者たちを呼び集めて、救い主の生まれ給うことになっている場所をたずねました。

「それは、必ずベトレヘムに相違ございません、
 預言者がそう言っていますから。」

と、彼らが答えましたので、今度はひそかに博士たちを呼んで星の現れた時を問いただしました。それから、かれらをベトレヘムに送り、

「言って、おさなごのことをよく尋ね、見当たったらば、
 私にも知らせてください。
 私も拝みに参りますから」
と言いました。

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○その時、博士たちは何をしましたか。

△博士たちは、王宮を出て、ベトレヘム指して進みますと、東国で見た星があらわれて、彼らを案内し、とある家の上に行って留まりました。中へ入ってみると、果たして幼きイエズス様とマリア様がいらっしゃいます。大いに喜んでイエズス様を伏し拝み、王様として黄金を、神さまとして乳香を、死すべき人として没薬(もつやく)を御前にささげました。

 そのとき、天使が現れてヘロデの方に立ち寄らず、ほかの道から帰国するようにと告げたので、彼らは言われたままに従いました。

教訓

 博士たちが天主様に召されるや、飛び立ってこれに従いましたのは、わたしたちにとって、立派な手本であります。



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