突如、山間部に怪獣が現れた。
この事態に、地球防衛軍は緊急会議を開いていた。
隊長である、勘違 駄造(かんちがい だぞう)は、山間部を流れる川の上流に関を作る事で、水量を貯めておき、その水を一気に排出する事で、怪獣を押し流す作戦を立案していた。
会議に出席していた現場指揮官の、誤解 受雄(ごかい うけお)は、体調が優れずにいて
『体調が良く無いので、この作戦には参加することができません』
と今回の任務から、はずして欲しい旨を口にした。
それを聞いた、勘違 駄造は
『何っ! 隊長が悪いから作戦に参加出来ないだと? 一体何処が悪いというのだ』
と怒りの表情で問いただす。
『どうにも体調が悪く、咳が止まらないので、この作戦には参加出来ないのです』
この、誤解 受雄の、答えに対して
『私が悪いから、関が止まらない? 具体的に何故、水が止まらないと言うのだ! 詰まらん理由で隊長批判をしているのなら、許さんぞ! 』
『水が••? ああ鼻水は止まりません。 あと下痢らはありません。 さらに、咳はどうしても止まらないのです。 ですから風邪が理由という事になります』
『鼻水? 何の事だ? ゲリラ戦法などは初めから取るとは言っていないぞ。 何を言いたいのかさっぱり解らんが、水が堰き止められないのは、風に理由があると言いたいのか?』
確かにその日、現地の気候は風が強かった。
しばらく考えこんだ、勘違隊長は
『うむ•••確かに現地での強風は作戦に支障をきたす可能性はあるな? だが、この作戦に問題があるからと言って、私が悪いから参加しませんとの物言いは、暴言ではないか!』
『しかし、体調をくずした私が悪いのは事実ですが、すべては風邪が悪いのです』
これを聞いた勘違 駄造は
『貴様の発言くらいで、私はくずれる事など無いが、風の事を考慮して作戦を立て直す必要はありそうだな。 よし、まずは風がおさまるまで、作戦開始を待つ事にしょう』
こうして、なんだか解らない誤解を繰り返しながらも、強風の中でのリスクがある怪獣の撃退作成は、一旦中止という正しい判断が下されたのでした。
今回は、スーパー駄洒落によるオヤジギャグのお話を、通勤中に思いつきで書いてみました。 ~_~;