悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

共働きの家事と育児の分担〜家族に大事なのはなにか

共働き家庭が増えてきましたね。
保育園のことも、日々の家事育児も本当に大変だろうとつくづく思います。

某掲示板で、そんな共働きで二歳の子がいるご家庭で、夫側の家事負担が多いという不満がありました。 

22時くらいの帰宅後に二時間家事をしてから寝る夫が、妻のことを家事をしないと書き込んでいます。
妻は時短で帰るのに、子どもの世話と買い物・料理をして寝かしつけとともに寝てしまう。夫は帰ってから散らかった部屋を片付け、翌日の保育園準備、食器洗い等で二時間くらいかかってもう限界だと。妻がもっとやるべきと考えています。

現在多くのご家庭で似たような問題はかなり深刻なものかと思います。 

この中の回答されていた意見にとても共感できました。

 

 

自分ができる最低限のことをすればいい、部屋の片付けは本当に毎日必要ですか?と。
片付けが毎日ままならない生活が今の自分たちのできる分相応の生活だと納得するということでした。

外注や家電購入でしのぐなどという工夫もひとつでしょうし、やってはいけないことは「妻が悪い」と考えないこと。

 

こういうときによくある意見が、「私はできた」「やってきた」ということ。
この夫は、自分が遅くに帰宅してから二時間も家事をしなくてはいけないのは「普通じゃないですよね?」と問うていますが、そもそも普通などない。

人が皆同じ処理能力や体力、価値観を持っているわけではない。

このことを忘れて、結婚していて「普通やっている」「誰はやっている」という話をしても仕方がない。

こういった齟齬が積み重なって、夫婦仲は険悪となり、離婚という考えにもなったりする。

実際、経済的理由でやむをえず共働きをしている家庭も多いなか、簡単に離婚を選ぶ、離婚になるような険悪へと進むことはあまりいいこととは言えない(そもそも離婚するつもりで結婚しませんし)。

 

結婚をしたら、正論をぶつけるだけではやっていけない。どっちが悪いと言ってはうまくいかない。 

共働きで家のことも育児も分担する、どちらも疲れ果てているのならば、意見にあったように、やらなくていいことは平日にはしない。

片付けも気負わず 

たまたま今日移動中に読んでいた片付けの本にも、タイトルだけで収納方法の本?と思って読んでみたら、少し違っていました。

「やれるだけやる」「散らかりも認める」うえで、それなりにきちんと暮らせるというところを目指しているようでした。

 

断捨離ブームなどで、「きちんと暮らす=いつ人が突撃してきても大丈夫な片付いた部屋でなくては」と思う人も増えている気がします。

母もかなりすっきり暮らしているのにも関わらず、

「片付けなきゃいけないんだけど、片付ける気にならない」

とストレスをためています。

時々、「人も招けるし別に困らないじゃない」というのですが、まだ亡き父の部屋にいろいろ不要なものが置いてある、という。相当片付けたにもかかわらず。

その部屋誰も入らないから、できるときでいいのじゃない?

それよりやる気にならないならのんびりすればいいのにと思っていました。
この著者の方も、そんな風にうしろめたく思って暮らしている方が多いと書いています。

30分くらいでなんとなく片付いて人を呼べる家。

そんなんで上等じゃないか。
散らかった部屋を片付けるとなったら家中大片付けをしなくては、そう完璧を求めるから腰が重くなる。できるところから少しずつ。本でも著者は「床にものを置かない」と決めているそうで、簡単な一つのルールだけ守るようにするだけでも違ってくる。

 

大ヒットしたこんまり先生の本も参考になりますが、そんな大片付けする時間はない。時間がないといって結局始まらないよりは少しずつ、というこのやり方は、実際私がやっている方法だなぁ。隙間時間で少しずつものを減らして片付けています。

 

冒頭に戻りますが、家事育児も、素晴らしい「専業主婦が手間をかけている家」の標準的?な家や育児を求めてなくてもいい。

 

テレビドラマなどではどんなにバリバリ仕事をしていてもモデルルームのような家に住んでいるなんてことが多いですね。
逆に妙に生活感に溢れるインテリア(ストーリーに関係ないけれどなんだかわからない書類がとにかくやたらと床に積まれていたり)のドラマを見ると、なかなかリアルにこだわっているなぁーと感心してしまったりします。
もっとこういう生活感あふれるインテリアがドラマのスタンダードになると、こういった、パートナーがきちんとやってくれないストレスも減るのかもしれません。

 

少し話がそれますが、テレビで貧困の子どもの生活をおっているとき、シングルマザーのお母さんが仕事を掛け持ちしていて留守の間、小学生の兄妹が家事をしているのですが、部屋は質素だがすごく綺麗に片付けていて、ハンカチにまでアイロンをかけていたのをみて、「お母さん、子どもに要求高すぎだ」と思ってしまいました。 アイロンのかかったハンカチ(それだけじゃなくあらゆることに手間をかけさせているのだろう)より、たとえばお母さんに手紙を書いたり、はたまた大好きなテレビやゲームで楽しんだり、そういうことに時間を使ったほうがいいのじゃないか。
お母さんも頑張りすぎているんじゃないかと心配になりました。

 

そんなことを考えるのも、何度言ってもできない息子に手伝いを毎日させるのを辞めるとぐっとストレスが減った経験があるからかもしれません。


手伝いはさせたほうがいい、自分はいろいろやってきた。


でも、自分のことに忙しいうえ、苦手なことも多く段取り良く進められない息子に毎日きっちりやらせることは困難でした。
最初に書いたように、皆が同じ処理能力を持っているわけではない。
ここでどこを優先するか、どうしても無理やりやらせて険悪になったりその説教で多大な時間を使ったほうがいいだろうか。

息子には毎日やらせることはとても負担の軽いことだけにして、その代わり単発でお願いすることはあります。

夫も私も共働きだった時に家事分担もしなかったし、それでもめたこともありません。早く帰ったほうが夕飯を作り、もう一人が片付ける。面倒な時はいろいろきちんとやらずに週末にやると割り切る。
そうやってズボラをしてきたからストレスはたまりませんでした。
でもフルタイムで私が子育てをしてきたら、夫は長いこと家事時間ゼロですから、そんな生活はできないし、どうなっていたんだろう。私にフルタイムで働き家事育児を全部請け負う処理能力はありません。
それで、私は仕事をセーブするほうを選びました。

 

二人でバリバリ働き、片付いた部屋で子どもには手作りのものしか食べさせない、寝かしつけには絵本をよんでやり、勉強もみてやる…それを外注なしでやりきるなんてできるわけがない。

 

育児は想像以上に面倒です

以前書いたけれど、二歳児は「通った後に草も生えない」と知らないおばちゃんに言われた魔の二歳児ですよ。

部屋中に米を撒き散らされたこととか、保育園帰りに冬の寒〜い屋外で40分くらい固まって動かなかった(私は荷物が多くて抱っこできず)とか、なんども神様に試されていると思った二歳児。これでものんびりやで穏やかな息子はこの頃は手がかからなかったと思う。今のがタイヘン。

 

vt-maguna.hatenablog.com

 

あまりに昔でいろいろ忘れてしまいましたが、私が大変だったのは、一歳前〜この二歳頃でしょうか。

離乳食の3回食の頃。私は専業主婦でしたが、一日中食事に関わっているなぁとかなり辛かった。

布おむつで洗濯も負担だったし(服やスタイの母乳を吐いたりした跡もなかなかきれいにとれないのを煮洗いもしていた)、離乳食もすべて手作りしていたので、次は何を作ろう、食べさせよう→作って食べさせる。これがまた一苦労。
口に入れても出してしまうものもあるが、少しずつでも嫌がっても時間をかけてあげたりする。
食後は床もテーブルもおそろしく汚くなり、そこの拭き掃除や食器の片付け、それだけでは足りないから母乳をあげ、これだけであっという間に時がすぎます。
少し家のことをやったかと思うと、オムツ交換、次の食事や母乳の時間。。この頃か、母乳が飲みきれず搾乳もしていたような。
年の近い子を複数育てている人なんて神様みたい。

こんな人は多いでしょう。

 

ほんと、会社でデスクワークしていられるならそっちのがいいよーという思いでした。
人によると思いますが。

もちろん、手作りも布おむつも専業だからできた、好きでやっていただけ。
疲れたときは、紙おむつも使っていましたし、徐々に私の食事を取り分けるように。

だけど、共働きであれば紙おむつで瓶詰めだろうと、専業の私より全然時間は足りないはず。一日通勤して仕事をして急いで帰ったら、それでクタクタですよね。寝かしつけもなかなか寝てくれなくて苦痛だったり。

かといってこの掲示板の夫が大変なのもよくわかる。
だからこそ、その夫婦それぞれの分相応でやっていくしかない。

やっぱり、人生何を優先するのか、何をとり何を諦めるのかなのでしょう。