いとうです
これは小学校6年生の時の話です。
私が通う小学校には、体育館から道路を結ぶ、急な坂道がありました。
冬になるとその坂道は、積もった雪が凍りツルツルに凍結します。
そしてある日、事件は起きたのです。
坂を降りていると、私はツルッと足を滑らせ、コケてしまいました。
しかもコケ方が悪く…
ランドセルが重く、私の身体は宙に浮き、ランドセルから着氷。
着氷した瞬間、ランドセルがソリ代わりとなり、
急速に坂を滑り降りていきました。
まさかの天然ボブスレー…。
坂のとなりは崖。
進行方向を間違えれば、確実にあっちの世界の住人に。
坂を降りると道路。このままいけば車に引かれてぺっちゃんこ。
命の危機にさらされた、
小さきいとうの懐かしき思い出…。
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