WK-Pでございます。<(_ _)>  
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恐らくスピリチュアルを突き詰めていくと
あらゆる苦悩から解き放たれる代わりに
大切な何かを手放すことになるのだろう。

それは人間力と呼ばれるものらしい。
人が人として生きる素晴らしさ、
人が人としてここに存在する意味、
いわゆる人間らしさって奴だ。
そんなものからかけ離れてしまった
空っぽな器になってしまうのかも…。

奥さまが一緒なのは嬉しかった。
婆ちゃんとはあまり面識もなく、
数回会っただけなのに、はるばる
あんな遠くまで行ってくれるなんて
その気持ちが有難かった。

私が新千歳空港に着くと飛行機は遅れてた。
羽田の乗り換えに間に合わなそうなので
仕方なくキャンセルした。
当日予約で正規料金だし、LCCもないので
一体いくら飛行機代がかかるのか?
考えるのも恐ろしい…。
結局今回乗った往復4台の飛行機全てに
遅れが発生して中々しんどい帰省となった。
でもお金や時間の問題ではない。
誰かを思うその想いを大切にしたいのだ。

結局、通夜開始には間に合わなかった。
婆ちゃんは病院のベッドにいた頃よりは
心なしかふっくらして見えた。
ただぐっすりと眠ってるみたいだった。
でも、その体はとても冷たかった…。

翌朝お葬式は始まった。
やっぱり何も悲しくはなかった。
この人生ゲームを一足先に終えた、
ただそれだけのこと。
葬式という風習自体、昔から懐疑的だった。
何のためにこんなことするのだろう?
死んだら魂はあの世に行って
いつの日にか生まれ変わるだなんて
みんな本気で信じているのだろうか?

周りはすすり泣く声でいっぱいだった。
それでもやはり涙は出てこない。
葬儀屋さんのお決まりの文句で
メロディと共に故人の紹介が始まった。

すると突然、婆ちゃんの姿が浮かんだ。
そういえば…お花屋さんで働いてたなぁ。
お花が大好きだったネ、婆ちゃん。
公園でたくさん遊んでくれたなぁ…。
駄菓子屋さんによく連れてってもらった。
あぁ…懐かしいなぁ…。
……………あれ?自然と涙がこぼれてた。

亡くなってしまったこと、
もう二度と逢えないこと、
それはとても寂しいこと、
だけど…仕方のないこと。
起きることが起き続ける、
それがあるがままであるということ。

だけど人は思い出に涙することができる。
私たちとは思いそのものであるから。

あぁそうか、そういうことだったんだ。
お葬式は
故人を偲び、故人を想うためにあるんだね。
だから人は人であることができるんだ。
人を想うが故に人は涙を流すんだね。

婆ちゃん…ありがとう。
そこからみえる景色はどうですか?
いつの日か…またね。