わが家のシェフが目白のスペイン料理教室でパプリカ料理を教わってきました。パプリカのマリネです。
早速わが家でお料理。
なんと、パプリカをガス台に乗せて焦がすのです。
でもわが家のガス台は最新式。焦げると安全装置が作動して火が消えてしまいます。
それならばオーブントースター?
でもこれに入れると電熱器に触れるので危ないかなあ?
結局ガスコンロをダイニングに置いてスイッチオン。
いい具合に焦げたと思ったら煙センサーが作動してしまった
「火事です、火事です。」
今どきのセンサーは日本語をしゃべることを初めて知った次第です。
ダイニングの窓を開け、煙センサーからずっと離れたところにコンロを置いて作業を続けます。
全体が真っ黒焦げになったところで火を止め、水で洗って焦げを取り、タネも取ってペーパータオルで拭きます。
千切りにして、バルサミコ酢、オリーブオイル、塩を適量加えて出来上がり。
パプリカはビタミンCを豊富に含む野菜ですが、そのままだと淡白な味です。でもこのようにマリネにすると、歯ごたえがあって、バルサミコ酢が程よく効いていて、とても美味しい一品になります。
白ワインのお供にもピッタリです。
これからはわが家の夕食の定番料理の一つになりそうです。
ご近所のなでしこ
ところで私は18歳まで北海道で育ちましたが、その間パプリカなんて見たことも聞いたこともありませんでした。それが最近になってお店でも、食卓でも、随分目に付くようになりました。一体いつからパプリカがそんなに出回るようになったのでしょうか?
私がこの質問を家内にすると、「ウチのハンバーグには昔からパプリカパウダーを入れてますよ」と言われてしまいました。結婚以来数十年、恥ずかしながら初耳でした (・_・;)
わが家のハンバーグ(パプリカパウダー入り)
<わが家のシェフのアドバイス>
- わが家のハンバーグはパプリカ入りでハンガリー風。
- 和風ハンバーグは大根おろしを乗せてしょうゆ味。
- イギリス風ハンバーグはナツメグ入り。
- アメリカ風は…巨大?
- ついでながら友人宅では、大量のきな粉を投入。味はそれほど変わらないものの、きな粉は大豆。身体にいいというので入れているそうです。
パプリカはトウガラシの一種で、ハンガリーで生み出され、世界に拡がった品種です。トウガラシを食べていると、野菜がほとんどなくなる冬でも身体の調子が良いことから、貧しいハンガリーの農民たちが冬を耐えしのぐためにより多くのトウガラシを食べようとした。そのためより辛さの少ないトウガラシが選別されていって、現在の穏やかなパプリカが誕生したのではないかといわれています。(「トウガラシの世界史」山本紀夫著)
ハンガリーの代表的なパプリカ料理「グヤーシュスープ」
写真はネットからお借りしました。一度トライしてみたいと思っています。
( http://joshi-spa.jp/?attachment_id=102135)
パプリカはオレンジやレモンの5〜6倍もの多量のビタミンCを含んでいることを考えればこのようにトウガラシからパプリカが生まれてきた道筋も理解できます。パプリカを美味しくいただけるお料理は大事に育てていかなければなりませんね。
今日のお花、あやめ。
昨夜来の雨を含んで道端でしっとりと咲いています。
料理:しらさぎさちこ
イラスト:しらさぎさやか
写真・文:しらさぎ二郎
ご訪問ありがとうございました。