国語の授業がわかりにくい背景に、
「何を教えるかはっきりしない」(指導内容)
「どう教えていいのかわからない」(指導方法)
の2つの考えがあると思います。
算数のように、
足し算→引き算→かけ算→わり算・・・
と、学んだことの系統性がはっきりしていれば、どう教えるかが明確になります。
さらに、学習指導要領では、算数は1学年毎に指導事項が示されていますが、国語は2学年毎で示されるので、余計にわかりづらくなっていることも原因かと思います。
なので、
国語も積み重ねができる「系統性のある力」だと考えれば、指導内容、方法がはっきりする、
と考えられます。
そして系統性と同時に、大事にしていることが、「論理的に読む力」です。
これは、誰が読んでも同じように読める力、だと思っています。
算数で言えば、足し算の筆算を教えれば、子供はみんなできるようになります。
同じように、国語でも、その力を教えれば、子供はみんな読めるようになる。
というイメージです。
そして、私が思う「論理的に読む力」は3つあります。
1、表現技法
2、人物
3、主題
私は、この3つのポイントを意識して読みます。
では、なぜこの3つのポイントが大事なのか?
これは、物語の授業を学ぶ意味は何か?
人によって異なると思いますが、私が思う物語を学ぶ意味は、
「物語を読むことで新たな見方を発見する」
です。
作られた物語を読み、自分の経験と比べたり、友達と語り合ったり、することで、今までなかった見方を得る、あるいは再発見する。
私はそのために、物語を授業するのだと思っています。
(この定義は人によって違うと思いますので、あくまで私の意見です。)
目的を決めることで、勉強の仕方が決まります。
◆深く読み取るために、物語で使われている表現技法から考える。
◆物語の人物の行動、心情を読み取る。
◆そして主題を考え、自分の経験と比べることで、新たな見方を発見する。
この流れに沿って、授業を組み立てていきます。
だから、表現技法・人物・主題の3つのポイントが重要だと考えています。
そして、3つのポイントそれぞれに段階があります。
つまり、1〜6年生まで、徐々に段階を追い、知識と考え方を得ることで、読む力が深くなっていきます。(系統生)
そして、その知識と考え方を使えば、誰でも同じレベルで読解ができるようになる。
(論理的)
というイメージです。
長くなりましたが、私が日々の授業で意識しているのは、その3つのポイントの段階になります。
1年の最初は、昨年はどこまでの段階を習ったか確認する。
順番に一つずつ段階を指導し、教えていく。
国語の力が低い子は、どの段階でつまづいているのか判断する。
私が考える物語授業は、この考え方が前提です。
(あるいは国語の授業は全て同じ考えです)
では、次のブログで3つのポイントの段階を書いてみようと思います(^ ^)
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